風の魔女、入国
―――この国はどうやら、神龍を信仰対象として栄えてきたみたいだ―――
城門をくぐり、活気のある町を見渡し、すぐそこにある酒場に入る。簡素な造りの酒場の中に、唯一華やかに造られているモノを見つけ、ボクはそう判断するのが妥当だと思った。
その唯一のモノこそ、神龍―――大陸を創造したとされる、八体の龍達―――を崇め奉るために造られた、祭壇。まあ、真実はまだ解明されてないんだけど。
ボクの目当てはこの祭壇じゃなくて、ギルド受付なんだよね……
ボクは旅人。冒険者、の方が具体的かな?
この大陸には冒険者組合、俗に言う『ギルド』があって、冒険者っていう呼称は、ギルドでクエストを受けて、それをこなす事によって生計を立てている人たちのことを指すんだ。
んで、ボクが今いるここは酒場。そしてどうやら、酒場の上の階にギルドを設置するのがこの国のルールだとか。
階段を上がると……やっぱりギルドらしい部屋に繋がってる。
「ごめんなさい、ギルドの受付で合ってます?」
とりあえず登録しないとね。
「はい、冒険者組合第一受付です。今回はどのような用件ですか?」
やっぱり合ってたみたい。
「この国に一時滞在するので、ギルドに登録しようと思うんだけど。」
「分かりました。こちらの用紙に必要事項を記入し、もう一度声をおかけください。」
カキカキ……あっ文字間違えた。消しゴム消しゴム……
五分後
「受付さーん、出来ましたー。」
「はいはい、えーっと、名前は、エアリさん。出身地は、ガラウェル山ふもとの村。ランクはD+、飾名は、『風の魔女』。こちらでよろしいですか?」
「うん、あってるね。」
「では、こちらで登録しておきますね。」
「あーい。」
登録は終わったし、そろそろ
「宿探さなきゃ。めっちゃ……眠い……」
初作品初投稿なので、グダグダになるかもしれないですが、マイペースに頑張って行こうかなと思います。
エアリさん、レーヴェに入国して、ギルドの手続きを済ませましたね。
彼女の出自については、次かその次の話で出てくるかなぁと思います。
次話もなるべく早く投稿しますので、読み続けてくれるとありがたいです。