最強girlの失態。
うおおおお…!!
「うし、開いた。」
それにしてもちょっと想像以上に痛かったな。今度から鍵作って持ってこよ。
「ふぅー、快適快適。さっすが私立校、お金の掛け方が違うわあ。」
さあ、寝るか。でもどこで寝よう…あ、あんなところにベンチ発見。うししし。
「あーやっぱり寝るって最高。おやすみなさーい。」
誰に言うでもなく、寝る前の挨拶を済ませた私はすぐに眠りの世界へ旅立った。
……ーーーー、
「…、さむっ!え、寒い!超寒い!うっわー、寝過ぎた、寝過ごした!…教室戻ろ!」
猛ダッシュで屋上庭園を後にして階段を駆け下りた。うっわ、これ人間の速さじゃなくない?やばくない?
どうでもいいことを思いながら教室までダッシュ。
「…っ、はぁはぁはぁ、っま、間に合った…?」
ガラ、と教室へつながる扉を開ける、と、HRをやっていた。…やっていた。よっし!
「すいませーん、遅れましたー。」
こっちを見てくるクラスメイトの目なんて気にしない気にしない。この際全てシャットダウン「おい佐々木、この後職員室な。」できてなかったあああ…!!!
「は、え?いやで…行きます行きますごめんなさいいいい…!!」
怖い、怖いよあの先生。なんだあれこっわ!心の中でぶつぶつ呟いて席に着く。この時クラス全員の顔が真っ青だったことは余談である。