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プラモ召喚ガチャでありえない機体を引いた僕、塔攻略で気づけば無双していた件  作者: すずき 虎々
第一章

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8話 反射騎士?

数ある作品の中から、私の作品を見つけてくださり、ありがとうございます。

読んでいただける方に楽しんでもらえるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

 ミヤビのダンジョンを攻略してから3か月がたった。

 今日は僕たち二人のパーティーの拠点となる建物が完成する日だ。

 僕とアイラの家族がムーシルトに引っ越してすぐ、お互いの家から行き来できるように、お互いの家の塀にドアを設置し、僕の家の敷地内に、地下1階、地上2階の建物を建築し、地下の部屋には空間拡張魔法と、耐火耐衝撃防音魔法を施し、軽い訓練くらいなら、建物にノーダメージで行うことが出来るので、新しいプラモのテストや、機能・武装の確認くらいなら、問題ない程度の強度にはなっていた。

 一階は、一般的な家庭とは違い、ミーティングルームを設置し、水回りのキッチンや、トイレ、シャワールームなどがあるが、シャワールームに関しては、プラモを纏っての戦闘では、プラモは汚れることがあっても、中の人間は汚れないので、ほとんど使うことはないだろうと予想している。

 あと、キッチンも二人とも料理をするわけでもないので、主に冷蔵庫に入っているジュースを飲むとか、おやつに買ってきておいたケーキを食べるとか、その程度の使用頻度を想定している。

 重要なのは、2階にある一部屋。

 ここはこの建物の中でも最重要空間である。

 プラモの製作に必要なものは全て揃え、部屋の中に更に小部屋を設置し、水フィルター式の塗装用ブースを完備することで、塗装ミストを漏らさずキャッチし、匂いを室内に漏らさない。

 これでお母さんはもちろん、アイラにも文句を言われることはないだろう。


 とにかくお母さんという生き物は、プラモの接着剤やパテ、塗料の匂いがちょっとでもすると、すぐに換気をしたがるけど、細かいパーツはちょっとの風で飛ばされて、数か月、下手をすると数年のスパンで発見困難状態に陥るので、絶対に避けなければならないと、書物にも書き記されているのに、窓を開けてしまう。


 しかし、今後はそんな悩みともおさらばで、精いっぱい匂いを漂わせることが出来る。

 だけど、あの塗料の匂いやパテの匂いは、たまに頭痛を覚えることがあるので、もしかすると体に対して悪影響を与える可能性がある。

 たまにはキュアをかけるなりしないと、まずいかもしれないが、この拠点でプラモを製作する分にはそれも必要ないだろう。

 実は、この建物には、空調魔道具が設置されていて、その空調魔道具の機能の一つに換気機能が付いているので、臭いと思ったら、空調魔道具を使えば、空気の質までクリーンになるのだ。


 あと、二階には、部屋があと3つあるが、それらはほとんど使用する予定はない。

 一部屋は倉庫的な役割を担うことになるだろうけど、後の二つは本当に空きスペースがもったいないから囲って部屋にしたというだけで、現段階では、開かずの扉になる可能性が極めて高い。


 一通り拠点の紹介をしてみたけど、あれから3か月間の間、僕たち二人は何をしていたのかというと、実はもう既に試練の塔に挑戦していたのだ。

 しかも、既に10階には到達していて、更にその上の10階層も、もう攻略できる算段はついていた。


 昔々のまだプラモ召喚が無かった頃は、塔産出のアイテムなんて、それはそれは珍しい貴重品として取引されていたけど、現在では20階までに出るアイテムは飽和状態となり、それ程高値で取引されることはなくなったが、それ以上の階層から産出されるアイテムには、やはり依然高値で取引される物も少なくない。


 しかし、低階層で手に入れられるドロップ品にしても、まったくの無価値ではないし、ミヤビやハーコッテから出る物に比べれば、上質な物が出るので、全く利用価値がないものというわけでもなく、それなりの稼ぎにはなる。


 ということで、ギリギリの生活を送らねばならないというわけでもないし、なんなら、ミヤビの魔王討伐でゲットした金塊で、普通に裕福な生活を一生続けられるほどのお金もあるけど、僕たちの夢は前人未到の最上階を目指すため、最高級グレードのその先にある、世界に一つの、僕にしか作れないプラモを作ることなので、その為にはお金はいくらあっても多いということはない。

 チケットは、とにかく高いからね。


 そして、今まで塔で出たアイテムを売って貯めたお金で、上級チケットを10枚手に入れた僕たちは、とりあえず上級を買うのはこれで終わりにして、次からは最上級チケットの購入を目指してお金を貯めることにした。


 今あるお金で買えないことはないけど、あの金塊は、僕たちに何かあって、塔に上れなくなった、なんて時の為に取っておこうということになった。


 塔の攻略状況については、1階から7階までは、本当になんの変哲もなく、出てくる魔物にもなんの捻りもなく、ただ、ミヤビやハーコッテの魔物と比較すると、若干強いという程度の差でしかなかったが、とはいえ、ハーコッテやミヤビの最深部の魔物と比較してという話で、塔に入って、いきなりあれらの魔物が出てくると思うと、若干驚きはすると思う。


 続いて8階、ここはボスがというよりは、フロアがね……。


 このフロア、床が移動するという、なんとも不思議な構造のフロアで、移動した先には落とし穴があって、下に落ちたら一つ下のフロアからやり直しとか、ものすごい勢いで移動して、最終的には元居た場所に戻るとか、とにかくイライラを募らせるために作ったようで、このフロアを考え付いた人の性格が良くわかる、陰険な仕掛けのフロアではあるけれど、生身で来たのであれば、そのままこのフロアの意地悪に付き合わされるのかもしれないけど、僕たちは高性能なプラモを纏っているので、動かない床を見極めて、そこまで飛び移ってしまえば、なんのことはない罠でしたという話。

 ちなみにフロアボスは、天井や壁を這う蜘蛛を大きくしたようなボスでした。


 そして、最初の安全地帯である10階直前の9階ボスは、僕の身長の4倍くらいはありそうな、ギガンテスという一つ目の巨人だった。

 ギガンテスと戦った感想はというと、デカかった……。 以上です。

 まぁ、普通に戦ったら、その大きさや質量に苦戦するのかもしれないけど、そこは飛び道具を持つ僕がいるので、ビームライフルでハチの巣にして終わりでした。


 そして、辿り着いた10階のラウンジには、住人がいました。

 いや、住人ではないのかもしれないけど、もう、ほぼ住人でした。

 気持ちは凄く良くわかるけど、アレはダメだと思う。

 いや、住んでる人がダメなんじゃない、あの環境が人をダメにするんだと思う。

 はい、もうお気づきかもしれませんが、死ぬほど快適です……。


 おそらく、このメイド型ホムンクルス、これが良くないんだと思います。

 とても綺麗な顔をしていて、スタイルも良くて、ご飯も美味しいし、飲み物もどれも最高で、皆優しい。

 さらに、芸の細かさを感じるのは、どのメイド型ホムンクルスも可愛いけど、微妙に顔立ちや髪型、髪や肌の色も違うし、サイズも個性があり、皆可愛くて優しいけど、同じじゃないというのが良いのだと思います。


 でも、可愛いからといって、か弱いわけではないので、乱暴な事をしたり、嫌な事をすると、笑顔で撃退されるようです。(つい先ほども一人撃退されて外に放り出されてました。)


 これももしかしたら、塔攻略を阻む罠の一つかもしれない……。


 僕たちは10階のラウンジの虜になることもなく、その上の階層も問題なくクリアすることが出来ていたので、残すは19階のフロアボスを攻略すれば、次の安全地帯に入ることが出来る。


 11階から18階まではこれまでも何度か挑戦したことがあって、まぁ、問題なくクリア出来ていたけど、次の安全地帯前の19階のボスについては、以前に、一度チャレンジしたけど、すぐに引き返してきた経緯がある。


 何故引き返す羽目になったかというと、攻撃が通らない、というか、どういう原理なのかは不明だけど、全ての攻撃が跳ね返されるという不思議な現象が起きていて、アイラの剣戟だろうと、僕の射撃だろうと、なんでも跳ね返してくるのだ。


 僕たちは便宜上19階のボスを“反射騎士”と呼ぶことにした。


 以前戦った時は、僕とアイラの二人で交互に攻撃を繰り返してみたが、全て跳ね返されてしまい、僕は移動しながらの射撃だったので、反射された攻撃が当たることはなかったけど、アイラは剣での攻撃なので、そのままアイラの剣の威力が跳ね返されて、なかなかにダメージを受けていたらしい。


 そこで、僕たちは作戦を練ってきた。


 僕が射撃で攻撃し、その攻撃がヒットするタイミングを見計らって、アイラが剣で切りつけるという、同時攻撃作戦だ。


 例えば、僕の攻撃がヒットする瞬間に別方向からの攻撃があった場合、それら両方を同時に別々の方向に反射するのか、もしくはそれぞれの攻撃して来た向きに反射するのか、あるいは、同時に二方向には反射出来ないのか。

 今日は、とりあえずこの件についての検証をして、次回以降の攻略時の対応を決めようという話で落ち着いた。


 ガリガリガリと、剣先が床を削る音が響く。

 この反射騎士は、常に抜刀状態でいるが、剣をしっかり持って構えるということをせず、ダルそうに剣を持って、引きずって歩くので、こうして毎回来る度に剣先を引きずるガリガリという音がフロア全体に響いていて、位置が丸わかりなのだ。


「アイラ、作戦通り、僕が体を晒して反射騎士の左側にまわりながら射撃をするから、アイラは攻撃がヒットする瞬間を狙って、右側から攻撃してね。」


「わかったわ。」


 僕たちは、せーのと掛け声をかけて、反射騎士に飛び掛かった……。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

感謝の言葉しかありません。

よければ次のお話も読んでいただけるとありがたいです。(次回更新は、新年1月1日木曜日を予定しております。)

どうぞよろしくお願いいたします。

このお話が面白いと思っていただけたなら、評価やコメントなどいただけるとありがたいです。

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