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~悪いオトナに嵌められ「精神科」にブチ込まれた/そこで見たウソみたいな現実と戦慄の恐怖(仮

悪いオトナに嵌められてブチ込まれた精神科。

そこで見たウソみたいな本当の現実の下書き原稿。

社会に適合出来ないオトナと個性があるが故に社会と折り合いが付けられない今どきの若い子達。


※絶対に飲まなければいけない合わないクスリ

※看護師が頭の弱くなった女性を公然とオムツ剥がし

※患者同士と恐ろしい病院の監視システム

※監視カメラ

※コロナ禍で1秒足りとも吸えない外の空気と出来ない外出

※隔離部屋、一般病棟、本当に存在するそしてお待ちかね「〇〇部屋」

※真面目に薬を飲み廃人手前の患者

※出来るのは一人で(女もしたがる週末の夜)

※医者同士の白い巨塔ごっこと「本当の悪魔」


コロナ禍で1秒足りたも外出禁止の入院生活。そんな生活でも仲間をみつけ病院の組織と堂々と戦って出てきたノンフィクション。俺の処女小説。


※※他サイトと合わせライブ配信中継及び下書き原稿連載中

■25日目■

精神科病棟は、トコロテンと同じで、誰かのベッドの空きが出ないと次の人が入れない。

入れ替わり立ち代り動きが激しいのだけどれど、私は一向に退院の動きにならない。

主治医とは週に数回不意に2階に現れた時が私の診察タイム。急でお風呂に入っている時に来られても対応出来なく、怪訝な顔をされて、その不満の捌け口を私に求められても困る。

が、一般病棟に移ってから診察でいつも言われている事は「落ち着いて安定していますね。さて、退院なのですが、退院後の生活はどうしましょう。」このやり取りをずっと永遠に繰り返しているだけ。

全く先が見えない。


このフロアにいるだけで退院に向けて何もせず、ボッーと1日座っているか、朝からトランプにほうけている働き盛りの30~40代男性女性達を利用して「この人が一緒にボッーとせず、今できる事を頑張っている度に何もしない私達が惨めにな?ので、邪魔で迷惑です。ここから早くこの人を出して下さい」と、レバレッジに活用して「最速の早抜け」をしようとしていたのだが、自分の意思ではどうにもならない。

肝心の医者の許可が無いと出られない。

「安定している」「落ち着いている」と言っているのに、何故かその先に繋がらなく、かと言ってイライラしてもどうしようも無い。

この生活は怒ったりした者から負ける。

どうにもならない状況でも、如何に自分をコントロールするか?これに尽きる。

コロナ禍で1秒足りとも外に出られない。人間関係のトラブル。誰だって早く家に帰りたい。

喚き散らしたり、泣き散らしたり、怒りたい時は誰でもある。

が、絶対にそれをやってはいけない。

与えられた環境の中で何とかする。

卓球部出身のだぁ君とは午後から食堂テーブルを片付けて、一緒に卓球をやったり、彼の好きな男性アイドルの音楽番組を一緒に観たり、好きな「推し」や彼らのカルチャーを教えて貰ったり。彼の母親は見ていて本当に出来たお母さんで、入院中の我が息子のために、息子が好きそうな曲をレンタルCD屋で借りて来て貰い、一緒に聞いたり。

身の上話は彼に教えて貰った「まっつん。それは相手との深さだよ」の言葉通り、彼の繊細な柔らかい所を無造作に触れないよう「傍から見ていたら、本当に優しい息子思いのお母さんだけれど、それはだぁ君にしてみたら、彼にしか分からない息苦しさとか、過干渉なところがあるんだろうな。優しくて外で人に言えない分、それで『ワー』っとなって家で爆発して、お母さん一人ではどうにも出来なくて、何度も入退院を繰り返しているんだろうな」と。


彼と接すれば接する程、とても純粋で何処までもずっと透明。もう少しで10代を終えようとしている歳でありながら、以前話してくれた「グラミーソースをかけたカツオムレツが食べたい」。お菓子の国のような話を永遠としてくれる本当に優しい男の子だ。


そんな彼と食堂で過ごしていると、ある時50代くらいの小太りのオバサンが近付いてきた。

「幾つ?私の姪の子。19と21。変な虫が着いたら嫌だからどっちか紹介してあげる。」

「ありがとう」


ありがたい話なのに、残念ながら彼の言葉には力強さや嬉しさ。喜びを感じられなかった。

反対にボクは「俺じゃないんだ」と素直に思った。

誰にでもあったはず。年相応の女の子を目前に怖気付いた日の事。

可愛ければ可愛い程。

この年頃の子は歳が1つ違うだけで大きな問題。

度量も何も経験は失敗を積み重ねて出来る上がるもの。

が、初めから高すぎる望みは高望み。みな叶えられない。不可能。

何の経験もない彼に歳上の女性2人のどちらかを。

膝は擦り向く為にあるのだが、そのいちばん脆いガラス部分のところが初めに破れればー。

かつて、1度は経験したであろう「俺が若い時はなー。」その不良話で決して出ない「人生の失敗話」。なぜ、彼らは襟を正さず大人にならず、オトナでいられるのだろうか。


「後で、連絡先を教えるよ」

その50代の背の低く太った若かい時の面影が全くないその女性は、廊下で退院後に連絡先を教えたらしい。

教えたらしいが、だあくんは今どきスマホを持っていない。

彼が後に連絡をしたのかは分からない。

分からないが、勇気を出して連絡をしたのか?家電からしたのか?パソコンからメールをしたのか?どうでもいいが、何かあっても動けないの人が世の大半。想像が容易い。


その日の夕食。向いにはだあくんとサキ。ボクの隣には、何故かその50代のオバサン。

「は?」

「姪っ子がだあ君で、オレには『私』?冗談ではない。」

そんな絵を描いた餅のようなモチモチした人がお淑やかにされても必ずメッキが剥がれる。


良い歳をして節制もせず、男女問わず老けていくのが当たり前と思う思考。

醜い。

そんなオトナと一緒にいたくはない。

話が合う訳がない。重なるところがまるでない。何より心のブスが嫌い。

そんな年相応のヨゴレた考えを持たないボクには、「一緒にされたくはない」。『迷惑」だから。

人間は考える葦であり、思考こそがこの世の最高のメンタルスポーツだから。

それが分かれば老ける事も太ることも無い。


隣に座り、大きな声でワーワー品のないどうでもいい一方通行な話をしてきた。

彼女には「奥ゆかしさを持って来て下さい。」

そう伝えた。

これで懲りただろう。この意味が分かれば。


翌日の昼、早速間違えて解釈して来た。

この世で大事な事は「相手がどう思ったか?」「その為にはどうするか?」「相手に良いと思われたければどうするか?」

同じフロアの患者同士で「○○さんに××された」と、小学校の児童みたいに先生ではないのに、まして気に食わないことを看護師にチクリに行く患者と、それがまかり通るオカシナ環境。それをつぶさに見ている看護師。時折昼食時に、自分達の休憩に入らず我々の昼食を監視※ ←言葉表現仕方 する当番をしているのに、まだこのオバサンは分からないのか?

オトナになって大人にならずに。

「今もそこで1人だけ立って、何故か我々を見ているだろうに」


「良い?あなたが、勝手に大きな声で場面にそぐわない内容で喚き散らしている話。相手の事をあなたは思わないのか?」

「あなたは、この出された料理を私に嫌いなのか?苦手なのか?とも聞いたけど、私は一言も『嫌い』とは言っていない。何故勝手な判断をするの?作った調理の人達が意思と意図を持って、出来上がってからこのご飯は患者達に「ゆっくり噛んで」と言うメッセージを込めて、二度手間迄をして更に細かくしてある。」

「その意図を組んでゆっくり食べる様にボクはしているのに、あなたは、それをカレーシチューだからと言って、ご飯にかけてカレーライス。胃にかき込み早く食べ終わるのは、カレーシチューが嫌いと決めつけられたボクにも作った人達にも失礼とは思わないか?」


「私が悪いんかいねー!私はご飯に乗っけて食べるのが好きで、カレーライスにしたのよ!あーでこーで、どーして○○で××で△△で!!どーせ、私が悪いんでしょ!!」と、一人凄い剣幕でスピードが加速して捲し立てて怒って行った。

大阪で生まれただか、能登で生まれて大阪で育っただったか。

人間性が伴わない人に全く興味が無い。オトナであればある程。

「がなり立てるその『私』が悪いに決まっている」

本質や意図を組めないあなたが悪いに決まっている。

そんな人に勝手な好意を抱かれ、持たれて近寄られたくない。

他人の迷惑を顧りみられない。

ハッキリと言うから人は傷つくのに、傷付けないように伝えても伝わらない。

多少なりとも縁を感じないから奥ゆかしく「奥ゆかしさを持って来て」と、そう伝えたのに。

ハッキリ言う事は意味が無いのに。それでは「これからはハッキリ傷付けよう」

なんだそれ。バカバカしい。


それから、梅雨の天気でエアコンを切ると途端に病棟が蒸し蒸しし始めた数日後。

消灯時間を過ぎてから、食堂に居た時、また、ナースステーションに怒鳴り込むオトナの女性が。

何に対してかは全く分からないが、彼女が怒れば怒るほど更に怒りがヒートアップをして「何か」に加速して行く。

「私が悪いんかねー!あーでこーで、どーして○○で××で△△で!!どーせ、私が悪いんでしょ!!」

受付で対応している女神の様な女神役の女性看護師は殊更冷ややかに冷めていく。

時折立つ、食事での監視員の表情で。

暖色とも寒色とも取れる夏の黄色の鮮やかな色のパジャマは、消灯後のナースステーションから照らされる光に浮かび上がり、対照を極めて行った。

何かシンメトリックでコントラストを描く様にー。

「フン!もういい!」

結局、この女性は1人で爆発して、また自室に帰っていった。

その翌日。

歳甲斐も無く、相手の意図を汲めないその醜い50代のその女性は消えた。

昼にはもう居なかった。


更にその数日後。

夕食時にだあ君とサチと3人で囲んでいる時に「あのうるさいオバサン消えたね」

「え?そんな人いたっけ?」


そんなものだ。

ここの人間関係と、夏の花にもならない人生は。


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