第七話-その後-
あれから何年か後…
ソーマ「シルヴァ、そろそろ出るよ?」
シルヴァ「ちょっと待って。マリアちゃんの服が決まらないの」
ソーマ「えー昨日選んだのは?」
シルヴァ「サイズがまた大きくなってたのよ。ほんとに子供の成長は早いわ~」
ソーマ「嬉しい悲鳴だね」
シルヴァ「ほんとにね」
ドーガ「では、レオンを新総隊長に任命する」
レオン「ありがとうございます。謹んでお受け致します!」
ドーガ(今夜、嫁さんと張りきりすぎるなよ)
レオン「なっ!?」
ドーガ「では、続いてアグラスの天下り… じゃなくて教員任命式だな」
一同「わはははは」
ヴォード「よし。今日はこれで終わりだ。各自、体をしっかりやるめておけ」
村人たち「はい! 師匠!」
ディール「おうおう、師匠も板についてきたな」
ヴォード「ありがとうございます。日々修行ですよ。弟子たちの成長速度も目覚ましい。負けていられません」
ディール「明日は俺とも稽古してくれな」
ヴォード「もちろん。では行きましょう」
ニア「じゃあ、いってきますね~」
コルナーク「ニア~お父さん置いてくのか~」
ニア「お父さんは女王代理で国にいなきゃダメなの。しっかりお留守番です。あんまり情けないこと言うと、帰ってこないからね?」
コルナーク「わかったよ。お父さん頑張るから。だから早く帰って来てね~」
ニア「はいはい、まったく世話が妬ける父親ねぇ」
デフロス「どっちが親かわからんな」
カジャ「そういえば、お前が親と交わした契約ってなんだったんだ?」
ルーベロッサ「ああ、そんな難しいことじゃないのよ。カジャと結婚して子供産んで、王位を継承させる。そうしたら、我が一族はモルスメトス王の一族として安泰だって」
カジャ「なんだそりゃ? 確定した未来、契約でもなんでもねーじゃねーか」
ルー「ね。まぁ、いきなり三つ子とは思わなかったけどさ」
カジャ「王位継承問題か… 頭が痛いな」
ルー「頑張ろうね」
ロゼクス「やはりルベール湖の水質低下が著しいですね。水の流れが緩やかになりすぎた」
ロード「海まで繋ぐ川の幅かな? さすがに傾斜を変えるとなると…」
ロゼクス「ですね。そうなると近隣住民への立ち退き依頼ですが…」
ロード「苦手分野すぎる… 海に帰りたい」
ロゼクス「その海が汚れてきているって問題でしょう?」
ロード「わかってます。目指せ高水質!」
リコリス「ほら、ネクタイ曲がってますよ」
ニゲル「うぅ… 苦手…」
リコ「私たちの時もするんですからね?」
ニゲル「うん、わかってる。練習練習…」
リコ「頼もしくなってきましたわね」
ニゲル「まだ実感湧かないけど、子供が誇れる親、目指さないとね」
マグダル「ふう、なんとか間に合いましたね」
チョーマ「魔王の腹の探索、なかなかヤバそうだな」
アスタ王「だが、やはり禁呪の臭いが強い。歴史が動く何かが必ずあるぞ!」
チョーマ「じいさん、調子はどうだ?」
テンペスト「うむ、かなりいいぞ! 若返ったようじゃわい♪」
マグダル「では、参列後、再び挑戦しましょう」
三人「おう!!」
シン「あーんーあー」
フィデス「何をしているんです?」
シン「いや、発声練習をだな」
フィデス「今ここでやる意味は?」
シン「う… 落ち着けんのだよ」
フィデス「その後のことを考えているから、でしょう?」
シン「何故それを!?」
フィデス「皆、知ってますよ。この調子なら、本人も御存知かもしれませんね」
シン「なんでだー!?」
クラル「まったく、こういう事に関しては勢いがなくなるんだから。いつまで待たせるんでしょう。私はいつでもオーケーなのに。ねぇ、姉さん…」
サピエナ「アミー、まだ行く時間じゃないだろ?」
アミー「はい。でも、まずはあの人を空港まで迎えに行くんですよ」
サピエナ「そうか。あいつが帰るのも今日だったな」
アミー「日取り、合わせたみたいですよ。忙しい人ですから」
サピエナ「忙しいからと遠慮してたら、逃がしてしまうぞ?」
アミー「なななな、何言ってるんですか? もう! いってきます!」
サピエナ「やれやれ… 頑張ってこいよ…」
カルム「ただいま」
アミー「おかえりなさい」
カルム「直ぐに行く?」
アミー「ちょっとだけ寄り道いいですか?」
カルム「うん。ちょっとだけ話をしていこう」
コル「いや、俺たち忘れてるし! ボディーガード置いてくなし!」
レガ「いい雰囲気だしほっとけよ。代わりに取材受けようぜ」
コル「しかし、俺たちの人生も激動だよな~」
レガ「盗賊から王様の側近、そして今は外交官補佐剣ボディーガード。笑けてくるわ」
コル&レガ「さぁ、今日もたっぷり飲ませてもらうか!」
全員「結婚おめでとう!!」
ケイト&アレク「みんな、ありがとう!!」




