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ワールドリンク  作者: さばみそ
第十章-八賢者復活-
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第六話-ヴォード・アレク・ソーマ-

ヴォード隊


ウルカニス火山洞窟最深部。祭壇前。

「偉大なるディールよ、我らに力を貸して頂けぬだろうか?」

「よかろう。ただし、お前たちが力を貸すに値する者か、試させてもらうぞ。遠慮は要らぬ。殺す気で来い!」

まさかの期待通りの展開が繰り広げられていた。巨大な蜥蜴の姿から、大柄なスキンヘッドの男性の姿へと変化する。

「魔闘術式炎武が開祖、炎術師ディール、参る!」

「ふふ… ここに来て、我が全力を持ってしても倒せぬだろう者と対峙出来るとは。これだから戦いはやめられぬ!」

アグラス様と部下たちも興奮し、力試しを行うのであった。山が揺れる。



アレク隊


結界を破り、海の深部へと進む。

「酸素ボンベ、準備してたけど、必要なかったな…」

ケイトの結界で空気の確保と水中移動は万全だった。

「でも、魔力が使えなくなったら絶対必要だからね。頼りにしてるよ♪」

照れるアレク。水圧を押し退けさらに潜ると海の中央には神殿… いや、小屋があった。中に入ると

「とうとう来ちゃったね。いらっしゃい。とりあえずお茶でもどう?」

額に短い角のある長髪の青年が迎える。アレクがケイトの前に出る。その後ろでケイトが呟く。

「あなたは…」

青年がにこりとする。

「ロードだよ。久しぶり、っては言えないか。さぁ、少し話しをしよう」

ウルカニスとは逆に、こちらは穏やかな時間が過ぎていくのだった。



ソーマ隊


カルネア鉱山は既に閉鎖された鉱山だ。ダイヤモンド鉱山として繁栄したが、あらかた掘り終わればこんなものである。さらに、一部のマナーの悪い採掘者のせいで、滅茶苦茶な道と崩落で迷宮と化してしまった。

「俺たちだけだったら間違いなく迷ってたね」

「全くだ。依頼して正解だったな」

そこには俺の予定にはなかった人物がいた。超一流冒険者として名高いマグダル・ゲイン氏である。

「いつかは挑戦したいと思っていた。お声掛け頂き、感謝いたします。しかし、ここまでとは…」

歴戦の冒険者でも躊躇ちゅうちょする程の入り乱れた洞窟。だいぶ奥まで来たはずだが、未だに結界すら見つからない。ゲイン氏が立ち止まる。

「これは… もしや!? この地面を破壊してください!」

ソーマとレオンが指示された場所を砕くと、崩落が起きて更に下の階層が現れた。

「やはりか。崩落に次ぐ崩落で埋まっていたようだ」

そして、落下中に箱が反応し結界が解呪される。まさにこの場所だったのだ。そして、地面に着地すると中央にあった金剛石のゴーレムが動き出す。

「止めるぞ!」

「はい!」

剣士たちがダイヤモンドを斬るべく挑む。

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