第5幕 陣魔と楊過 (2)
おまたせしました第5幕です。
皇女様を怒らせてしまったかもしれないので、自分は口を出すのをやめ、自分の武器も前に出した。「えっとーーこれが私のやつです…」「こちらは、純白の真逆で黒光りしていますね!」
皇女様は、機嫌を直したようで安心した。
「それ、すごい重いらしいですよ!」セリカがそう言うので、「そうなんですか! ぜひ持ってみたいです!」とセレナーデ様が目を輝かせて言ってきた。
「本当に重いですよ。」とは言ったが、また皇女様の機嫌を損ねるのは嫌なので1度だけ渡してみた。
「そんなに重くないですね!」笑いながら魔剣を持っている皇女に本日3回目で驚かされた。自分が持ったときは100キロはありそうな感じだったのに………この皇女様の筋力は凄すぎるのかもしれない…そう思っていると、セリカも剣を軽々と持ち上げ「むしろ軽いくらいじゃない!」と言って見せた。 何回驚かされんだよ! いや…待てよ、俺が筋力が少なすぎるのだろうか…
そう考えると、どんどん迷宮入りしうなだれた。
P.M 7︰00
コンコンと扉を叩く音が聞こえたので応えると、
「お食事の準備が整いました キセルさんとセリカさんの分もございます。」と、もう聞き慣れたクレイさんの声が聞こえた。自分は悪いと思ったが、せっかく作ってくれているのにとセリカに促され、食事をいただくことにした。
そうすると、これまた大きいホールに縦長のテーブルという、本で見た貴族の姿と同じものがあった。
「…あは,あははははははは........... そっか、 ここは貴族の家だった。」
すると大きなテーブルに所狭しと、フレンチのがマナーのひとつも知らない僕の前に置かれていった。
その後は、何があったかは覚えていなかったが、1泊することになった。
「それじゃあ またあしたね〜」と、セリカが言うので僕も部屋に戻った。
はあ…明日は何が起こるのだろう。 少しの期待と、大きな不安を頭に抱え、その夜はすぐに寝た。
不定期更新なので、気長に見てください。