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片思いからなる木

作者: 闇淨翠零

初めまして。

この小説は、基本的には主人公のセリフはありません。

表情の表現もあまりないです。

何故なら、作者が夢見た内容だったので。

夢に肉付けしたもので、分かりにくい所があるかもしれません。

通勤でいつも通る小さな橋の上。

今日はいつもより肌寒く、温度差があるせいか霧が濃くて先が見えずらい。

そんな春先の日。


「そこのお嬢さん」


不意に声がかかった。

振り向くと杖をついた老婆が立っていた。

周りを見渡すと私しかいなく、自分に指をさして確認した。


「あなたのその片思いは止めた方が良い」

「片思いし続けても、その木がダメになってしまうから」


と、私の左肩に向かって指さされた。

目線をそっちに向けると、少し見上げるぐらいの木が伸びていた。

その木には大きな蕾と淡い黄色がかった花が咲いていた。


「その木は、恋心が綺麗に花を咲かせ、実をならす」

「一人一人が、必ず持って生まれてきては育っていくもの」

「しかし、君のはもう少しで枯れてしまう」


淡い黄色だと思っていた花はもう少しで枯れてしまいそうな形をしていた。

恋心が花を咲かせる。

では、蕾のものは?


聞こうと前を向いた時には霧は晴れ、いつもの小さな橋の上にいた。

老婆は、、居ない。

腕にしていた時計を見ると、ほんの少しだけ針が動いてるだけだった。


仕事中、老婆が言った言葉と、そこからずっと見える重さを感じない木。

周りを見ると大小様々な木が周りの人からの肩から生えている。


まだ青々な葉しか生えていないもの

たくさんの実が実っているもの

蕾が大きく膨らんでいるもの


みんな違う。

パソコン越しに周りを見渡していると


「今日は集中力が散漫だな」


と、声をかけられた。

同期であり、私の今の恋人。

会社での評判がよく、入社当時から、同期ではあるがずっと助けられてきた。

そんな彼に憧れを持っているときに向こうから告白をしてきた。

でも、最近、気持ちが冷めて来つつあった。


花びらが一枚落ちた。

この枯れかけた花は彼との恋仲を象徴してるのだろうか。

では、もう一方のこの蕾は、、、


そんなことを考えながら、お昼休みにスマホのメールのチェックをしていた。

一つのメールに目が釘付けとなった。


中学時代から、ずっと片思いしていた彼が結婚した。


当時、彼から私に声をかけてくれたが、誰だか知らないとその時は振ってしまった。

今思えば、そこから後悔の連続だった。

毎日のように話をして、毎日のように帰り道を一緒にし、

でも、私の心は未熟で。

また、次の日もそのまた次の日も話ができると思っていた。

また、気持ちを伝えてくれると思っていた。

でも、ある日のこと、顔を合わせることがなくなった。

彼が転校してしまった。

何も言わずに。


何年も後の社会人になったある日に、ネットで彼の名前を見つけた。

今は、彼女はいると。

付き合って何年目とか書いてある。

早く別れないかなと、内面思ってしまっていた。

その数か月後に、彼女と別れたらしい。

そのタイミングで、連絡を取り、気持ちが抑えきれなくて告白をしてしまった。

振られたけど。

いつの間にか、また彼女ができ、数か月でのスピード婚。

隣にいたのは私ではなかったらしい。


今も引きずってる。

木になってる蕾を見るとまた少し大きくなっている。

これは、片思いをするほど大きくなるのか。

これで両思いにならないと花も実もならないのかな。


無理やり蕾を開いてみた。

鮮やかな赤の何枚もの花びらが詰まっていた。


その日の午後は、無理を言って仕事を休んだ。

彼は、仕事終わりに家に寄っては心配してくれたが、

体調が悪いからと追い返した。


枯れかかっていた花はあと一枚で終わってしまう。

もうダメなのかもしれない。

蕾も咲かない、咲いた花は枯れて散ってしまう。

一晩中泣いて夜を明かした。


翌朝、朝早くに呼び鈴で起こされた。

そこには、何十本ものバラの花束を持つ彼がいた。


「今日は、付き合って2年目の記念日だから、その、、」


と言いながら、花束を渡してくれた。


「僕と結婚してください」


という言葉を添えて。

枯れかけていた花は大きな実をつけ、大きな蕾は少し小さくなった気がした。

老婆に言われたみたいに片思いはすぐには終われないみたいだが、

新たに実をつけたそれを育てていこうと思った。


夢では、老婆に出会い、肩からなる木を見て、

蕾は片思い、花が咲くと両想い、その後には身を付ける。

しか説明がなく、しかも、バットエンドな終わり方をしていたので、

今回の小説に関しては、なるべくハッピーエンドになるように調節しました。

そのため、最後すごく無理やり入れ込みました。。

文章力がないので、読みづらかったともいますが、お付き合いありがとうございました。

アドバイス等ありました励みになります。

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