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俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その5、悲劇はドミノのように
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覚醒 part3




シュン……!



「ヒカリぃっ!!どこだ!!ヒカリぃ!!」


「ヒカリ様!!」


「おい!本当にここだろうな!?」


「はい!魔物の気配を感じます。」



ー《オアアアアア!!》



「あっちか!行くぞ!」




キンキンキン!ザク!ザシュ!



「はぁ…はぁ…まだ…死ねないわ…負けるわけにはいかない…」


《オアアアア!》

バサッバサッ…



「でも…これは…回復も追いつかない。一か八かね。」



《オアアア!!》

ビューン…ブォンブォン!



「勝負よ!」


ガキィィン!


((ボルケーノ・キャノン))


ズゥゥゥゥ…


「逃がさないわ…このまま燃え尽きなさい!」


ジリジリ…


《オアアアア!!》

ブンブンブンブン!



ザクザクザクザク!!


「っ!………」


ジリジリ…



「ヒカリぃ!!ヒカリ!大丈夫か!お前はヒカリの治療しろ!」


「はい!」


「ナナミ様…まだ…まだです。」


「十分よくやったよ。Vは変身前に殺さなきゃタチが悪い。変身後に1人でこれだけ持ちこたえたんだ。甘く見てたぐらいさ。もう下がってろ。」


「私…!負けたくない!」


「分かってるから。下がれ。」


ガシッ。グイッ。


「おい。ヒカリを逃がすなよ。ちゃんと回復しとけ。いいな。」


「はい!」



《…………?》


「さあて。俺が来たってことは…お前も運が悪いなあ?なんせヒカリとは相性抜群だもんなあ?フレイム系ほとんどパクったんだろ?武器も防具もフル装備じゃねえか。」


《……………?》


「っは!っは!っは!何言ってるか分かんねえんだろ?直訳してやるよ。お前は死ぬ。それだけだ。」


………………………………。






やーーーっぱり老害魔王ゲロゲロスことゲイズだった。

下僕にしたがる茶番なやりとりとか。

精神系の魔法攻撃…たしか空気中に毒を撒いて勇者にも有効化してるんだったな。



え?早く戦えって?えへへ。


それがさ。


録画ミスというか、なんというか。



割と簡単に殺してしまった!!



ほんとごめん!なんか…うん!

場面回ってくる前に…いけたから…その。



な!!



……………………………。



{よくやったね。}


成功時はそれが固定なのか?デニスさん!もうちょっと感想くれよ!評価くれよ!


{我々は}


あ、そうだよな。見れないんだよな。ごめん。


{さて、さっそく次のを始めようと思うのだが、いいかな?}


少し待って!俺の予想が正しければちょっと次は強敵なんだよね。…さっきのも本来強敵なんだけども。


{少し休むのかな?}


いや、軽くお喋りしよう。そっちが話せる範囲で色々聞かせてよ。その間に心の準備するから。


{いいだろう。}


これ、何のために作ったの?


{人間を強くするためだ。}


強くするのは魔物と戦うため?


{ああ。}


……あ。魔王と勇者の伝説の本。そうだ!なんか引っかかってたんだよ!デニスさんて魔王と勇者の伝説に出てくるんじゃないのか!?科学者のなんちゃらスってデニスさんだろ!何開発してたんだ?


{その本は何かな?私は知らない。}


…あ、あれって後日まとめたのか?なら今話してるデニスさんは当時のデニスさんか。えっと、何か…秘密で研究とかしてないの?何かを通じて何かする的な。


{……それをどこで。}


いや、俺が聞いてるのに…本だよ。そっちが色々騒いだ後に出来事が本にまとめられてたんだ。


{どこまで知ってる。}


ねえ質問したいのこっちなんだけど。


{………………………。}


デニスさんの顔とか見れないの?


{それは難しいな。}


そっか。…デニスさん。今そっちって西暦何年?これさり気なく会話までしてるけど凄い技術な気がする…


{2002年2月13日だ。}


へぇー!俺2歳ぐらいかな?ミレニアムベイビーだし。ってかそっちは明日地獄じゃん!


{…ああ。そうだね。"地獄"か…いい表現だ。}


デニスさんもそっち派かー。こう…大変だよなー。じゃあそろそろ始めよう。


{そうか。では、始めるとしよう}



ヴ…ヴ…ヴン



……………………………。





忘れてた。こっちも地獄だった。



「今回も俺のマインドがジャックされないといいけど。」


お馴染みの白くて黒い部屋。

白黒じゃないんだよ。


真っ白な部屋でもあるし、真っ黒な部屋でもある。

部屋は明るいんだけどね。なんか意味分かんない。



「あれ?誰もいない。」



……………………。



「おーい!悪魔ーー!どうせ次お前だろーー!」



…………………。



「え、どゆこと?」



……………………。




「………………え?」



地味に広い部屋。


俺は…1人?


え、待たされてんの?遅刻?悪魔が遅刻?



…………………。



「…なんだよ。マジでひっまじゃん…」


ポタッ…ポタッ…


ん?


ポタッポタッ…



「わぁお……っぐふぅ!!」


なーんかポタポタ垂れてんなーと思って足元見たんだ。

そしたらさー。


胸の辺りから長ーーい爪が生えて…いや、後ろから刺されたんだな。


油断したわけじゃない。


やっアイシテル。


ズットイッショ。


シンデモイッショ。


「…地獄。」





…………………………。





「ヒカリ。本当に病院行かなくていいのか?」


「はい。十分に回復魔法をかけてもらいましたから。…ギルドに戻ってから治療師3人がかりで。」


「そりゃあお前大事な戦力だし当然だろ。Vはどうだった。アレは"本物"なら楽勝だが、お前にはキツかったよな。」


「………」


「なあヒカリ。」


「…はい。」


「契約更新といこうぜ。お前もう魔術師は終わりだ。」


「…え?…Vを倒せなかったからですか!」


「いや、待て、クビじゃねえよ。」


「…?」



「えーっと…どこやったっけな…くそ!悪ぃな…片付けは苦手なんだよめんどくさくて。」


ガサゴソ…ガサゴソ…


ダン!


「コレだ。」



「…私の役割付与の契約書。」


「ああ。今のお前なら十分な力を持ち合わせてる。良い頃合いだろ?」


「…ナナミ様!」





「これからお前の役割昇格を始める。」






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