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俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その4、壊れキャラは突然に
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"本物" part3



「先輩っ!夏野さんの所見てきますね。」


「あんたはまたそうやって。行かなくていいわ。ナースも入室禁止よ。」


「じ、じゃあナース以外にだ・れ・が体拭いたり部屋掃除したりするんですか?」


「もう居るわ。専属の。恋人かしらね。」


……………………………。



「んん…」


「寝てていいのよ。大丈夫。」


「ヒカリさぁん……俺はダメだよ…ダメ男どころじゃないんだよぉ…」


「そんなことないわ。頼りになる勇者様よ。よしよーし。」

ナデナデ…


「俺…何もっ救えない…エルが!エルが力を貸してくれてんのにぃ!」


「……いいの。十分に戦えてる。ナギ君は強いわ。」


「うぅ……」


「気が済むまで私が傍にいるから…ね。」


…………………………。


(先輩っ!ここ病院ですよ!これ私達に隠れて色々と…)


(バカ言わないのっ。ほら、聞き耳立ててないで、山乃裏さんのとこ行くわよ。)


(先輩!そこは嫌です!セクハラじじぃなんです!)


(言う事聞かないならあなたを専属にするわよ?)


「お、おほん。行ってきます。」


「よろしい。」



……………………………。




「おう…そうだ。俺のことはもう少しカッコよく…いいねぇ。その調子で書き終えたら読むからな。」


「はい!」


「っは!報告書なんて書かせりゃあいいんだよな。楽だねぃ〜…んぐ!んぐ!んぐ!っぷはぁ!昼から飲む酒がどうしてこんなに美味いんだ!これこそ魔法ってもんだよ!」


「…魔王は…これで3人か。でも強さが違う。"本物"はまだ1人だけだろうな。勇者の奴らを育てて"本物"にしねえと、まーた俺が戦いに出なきゃいけなくなる。それはめんどくせえ。な!そうだろ!」


「………」

カタカタカタ…カチカチ…


「おい!」


「は!はいぃっ!!」


「っは!…んぐ!んぐ!んぐ!…っぷはぁ〜!くぅ〜!」



………………………。





「んあ?タロウじゃねえか!どうしたんだ。」


「バガ。今回の一件、私は最強の勇者として力不足を痛感している。」


「まぁこれから強くなりゃあいいだろ!」


「いや、これからではなく今すぐ強くならねば。部下達も守れないのでは…」


「そう来たか…!じゃあ。ちょっとこの魔物掃除手伝えや!終わったら…俺達でやろうぜ。」


「ああ。そのつもりで来た。すぐに片付けるぞ。」



………………………。



モワァ…


「スパーン様…はい。海賊の女です。ゲイズ様の洗脳を号令とやらの技で無効化してしまいましてねえ。…ええ。私も挨拶に行こうと思っておりまして……っ!!そうですかあ!それはそれは…ええ。分かりました。お迎えにあがります。」


……………………。




「ナナミ様。終わりました。」


「ふーん、どれどれ……まあいいかなあこんなもんで。うん。おつかれー。」


ガチャ。


「…………いっけね。手紙落ちてた。部屋掃除もしなきゃダメかあ?めんどくせえな。…っは。会いに行く理由なんて、お前以外ありえねえってんだよ…俺も……」



コンコン!ガチャッ

「ナナミ様!強探知結界に反応がありました!」


「るせえなあ!どうせ強探知ならMよりちょっと上ぐらいだろうが!自信ねえなら大人数で行けよ!」


「いえ、魔物の反応レベルではありません…もっと強い…」


「んあ?なあんだよ!こないだ魔王ぶっ殺したのにまーたすぐ次か!?っは!俺が勇者やった方がはええだろこんなもん!」


「……っ。すでに4人編成のパーティーが戦闘中です…」


「ったく。わあったよ!今用意するから!」



「終わったら…会いに行くからな。」



…………………………。




「…………なんだこれ。おい、治療師は蘇生しろ。」


「はい!」



「……コイツらの血で書きやがったな。こんな喧嘩の売り方するやつは……"悪魔"か…!」


「めんどくせえじゃ済まねえ!…おい!お前ら!ギル…ドに……」



「……ふざけてんのか?」




「うああああああ"あ"あ"あ"あ"!!出てこい!部下に手え出しやがってえ!俺様がその喧嘩買ってやるよおおおお!!」




………………………。




「っしゃああああ!」


((ギガ・インパクト))


「ブレイブッソーード!!!」


ドガァァァァァァン!!



「はぁはぁ…バガ。」


「ぜぇはぁ…何だ。」


「ふぅ…確かナナミはお前の"お頭"なんだろ?つまりは」


「ああ。お頭の技を俺は自己流で会得したんだ。その強さはお頭譲りだな!っは!」


「私も、稽古をつけてもらえないだろうか。彼女の強さはどこか私達と違う。私達は勇者だぞ?」


「そりゃそうだが…めんどくせえって言われるだろうよ。」


「構わん。口説き落とすさ。共に来てくれ。」


「分かったよ。じゃあ……」


Prrrrrrrr

「お、噂をすれば。…お頭!話があるんd…どうしたんだ!……ああ!すぐに行く!」


「何事だ。」


「緊急事態だ。お頭のエリアに強敵が出た。先手の4人、お頭が連れてった6人、10人も殺された!しかも…首から上だけ消し飛んでるらしい…急ぐぞ!」


「…フン。次から次へと…!!」



………………………。




…これは…夢?

目の前の光景からして、これは悪夢だ。

でも…これ…良い夢だな…こんなに力を感じる。

強さに自信がある…誰にも負けない。

向かって来るそいつを返り討ちにして…


小指から爪を剥いで、


露わになった"肉"に釘を打ちつけて、

両手両足を固定して。


泣き叫ぶその顔を愛おしく想いながら…


ゆっくり…


鎖骨から爪を刺し入れて…


腹まで切り開いて…


"中身"を掻き混ぜて…そう


…その顔が見たかった。


簡単に死なないで。


もっと苦しんで。


もっと嫌がって。


命乞いして!鳴いて!死んで!死んで!死んで!死んで!死んで!死んで!死んで!死んで!



………あぁ…物足りない。



「っはあ!!!」


「…んう…ナギ君?」


「……ここどこ!?」


「病院よ?どうしたの?」


「今すぐ準備して!早く!助けに行かなきゃ!!」



「え?何の話?」






「ナナミさん達が!全員!殺される!!」






………誰に?








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