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俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その1、序盤はレベル上げ
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目覚めの時 part2


【速報】夏野 凪、 勇者だったwwww



「それ本気で言ってる?」

「ええ、あなたは一切魔法を受け付けない。間違いなく勇者体質よ。」

「どうして?」

「どうして?って言われても困るわ。だけど、事実よ。」


聞いた?聞いたよな!?

俺が勇者体質!体質ってなんだよ!とは思うけど、要は勇者なんだろ?

泣いていい?バンザイしていい?



「じゃ、じゃあ俺もヒカリさんみたく魔法使えんの!?派手にぶっぱなせるの!?」

「それは無理ね。」

「あー言いたいことは分かるよ、ヒカリさんが魔法職なんでしょ?だから派手なのが」

「そうじゃないわ、あなたは魔法は使えない。」

「…っえぇ~…」



はい、萎えたー。

たまに見る貧弱主人公のパターンだわー。

自分なりの戦闘スタイルを見出していくあれだわー。

うわーつまんねえええええええええ!!!


「じゃあさー、何が出来んの?」

「あら、ご機嫌斜めね。あなたが勇者なら魔王が殺せるわ」

「いや、強けりゃ誰でもイケるんじゃないの?戦略次第で」

「無理ね、勇者しか魔王を殺せない。魔王の扱う魔法はあなたがゲーム等で知るような魔法とは別物よ。1度、たった1度でも触れたら…」

「…触れたら?」

「触れたら、その者の存在が全て消滅するわ」

「お、おう…」

「触れた者の身体、関わった記憶全てが消滅して無かったことになるわ。そして空いた穴は都合よく別の記憶に埋められる。だから、やられたら回復だとか死んだら蘇生だとかいう事は出来ないのよ。」

「なにそれチートじゃん」

「でも魔法を受け付けない身体なら、そうはならない」

「なにそれチートじゃん…、いや、待てよ。話聞いた限りじゃあすでに勇者は存在するんだろ?そいつも魔法効かないならもう魔王倒せてるんじゃないの?」

「そうね、倒したわ」

「じゃあ俺要らねえじゃん!!!」

「少し認識が違うわ」

「違わないでしょ!勇者と魔王がすでに存在して魔王倒されてるんでしょ?今更俺に勇者の素質があったところで勇者は2人も要らないだ…ろ?」

「そうよね、勇者も魔王も1人居れば事足りるわよね。」



あー、ちょっと想像の斜め上なパターンなのねw


「じゃあ…魔王は複数居るわけ?」

「ええ。勇者と魔王は現在5人ずつ存在するわ」

「はぁ!?5人ずつ!?ずつ!?」

「あなたが5人目の勇者になるわね」

「んー…俺は5代目なの?ブラザーズなの?」

「いいえ、5人目よ。他の勇者と力を合わせて魔王達と戦うの。」

「てことは勇者5人vs魔王5人?なんかぶっ飛んでるw」

「そうね、でもこれで数は揃ったわ。言い伝え通りならこれで戦いが終わりに近づくわね。」


おっかしいなー。

相当この手のゲームは遊んできたし、このジャンルの小説とかも読み漁ったはずなのになー。

ちょっとついていけないのはなんでかなー。


「まず、死体君は戦い方を覚えて強くならないといけないわね。それから他の勇者様に会いに行きましょう。」

「レベル上げすんのね?てかどこで?ダンジョンとか装備品売ってる城下町でもあるわけ?」

「ダンジョンも城下町も無いわ。パッと見では。」

「…は?」



「早速行きましょう、あなたが旅立つための準備を手伝ってあげる。」



そしてヒカリさんに連れられて向かったのは、高層ビル。

うーんとね、スーツマンしか居ないよ?

カジュアルな私服とコスプレ衣装じゃかなり場違いだよ?

視線が…痛いよ…?



「嘘、でしょ…?」



彼女がエレベーターのB2を押して。

到着してドアが開いたら……


城下町…ではないけど、ゲームで見るような世界観のいわゆる村に通じてたわけよ。


「異世界なの…か?」

「いいえ、現実よ。ビルの地下に村があるだけ。」


確かに…広くはないというか、デカい駐車場くらいだよね。

というか駐車場をリメイクしたってことだよねwww

なにその努力www

よく見りゃあ村の端にコンクリの壁あるwww


「ほら、ついてらっしゃい。装備を揃えるわよ。」

「待ってwwwまだ理解が追いついてないからwww」



皆!俺、俺…

夢が現実だったよ!多分!

色々意味分かんねえこと言ってるけど!

と、とにかく…


オラ、ワクワクすっぜ!!!




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