着火
前回までのおれまほは!
突然現れた謎の勇者に家の窓を割られ、ナギは弁償を要求!
しかし気前よく渡された大金は謎の勇者の部下へのお給料となるはずだった!
それを知らずナギは豪遊を決意!手始めに携帯ゲーム機"ズィータ"と掘り出し物の中古ソフト"クリエイト・ワールド"を購入!
しかし難易度は詰むのが難しいほど簡単、あっという間にラスボス"魔王ゲロゲロス"も倒してしまった!
…と思ったら!魔王ゲロゲロスは"ディザスター・ドラゴン"を召喚!
しかも召喚されたのはどういうわけか現実世界だった!
あーだこーだと戦闘をするがドラゴンはすぐに再生して倒せず…
集まった勇者3人が結束して最後の攻撃をする際、ナギはズィータを落として破損してしまう!
すると…ドラゴンは消滅!
骨折り損とがっかりするナギだった…。
………おさらい長いな。
「フン。何かしらの召喚魔法が込められていたと見ているが、詳しいことが分かれば連絡する。」
「はいよー。」
「ところで…窓の修理代に渡した封筒だが。」
「うん?ああ、もう使ったよ。窓の修理は明後日にやる。」
「…そ、そうか。それならいい。」
…うん、なんかやらかしたとは思ったけどな。
ここは善人である必要はないっ!臨時収入バンザイ!
「仕方ない、帰りに稼ぎなおせばいい事だ。東京の東南のエリアに来ることがあれば私を尋ねるといい。この最強の勇者、タロウをな。」
「へ?」
「聞こえなかったか?最強の勇者、タロウだ。」
「た、た、た…」
この全力でイメージ下げにくるネーミングなんなの?
タロウなの?ねえ!どうせ漢字もあの太郎なんでしょ!?
「漢字で太郎だよな?」
「…いいや、カタカナだ。」
「え、いや、本名でだよ?」
「カタカナだ。」
「そ、そうか…最強だな…」
(強さ台無し!)
…行ったか…話があるって戦闘中言ってたのに…タロウはどこか抜けてるというかボケてるというか…
そういえば。
タロウは東南エリアなのか。
バカ様は西南エリア。
俺は中央エリアだな。
後は東と西に勇者が居るんだよな…
頼むからちゃんとカッコイイ変なクセ無しの奴がいいな。
じゃないと華が無い。
「っは!っは!少しやりすぎちまったなぁ。話はさっきの勇者から聞いてるぞ。マリオが魔物だってのは嘘だと思ったんだけどなあ。侘びとして今回は後処理をウチに任せろ。」
「…え、この規模で?バカ1人で?」
「なーに言ってる。俺とヒカリが未確認の魔物Xを討伐したことで人員が増えてな。片付けぐらいなら雑魚でも出来るだろ。」
「そ、そうか…」
「それに、近いうちにマリオの代わりが来るだろうさ。それまでは適当にやっとけ。」
「おう…」
地味にしっかりしてる…。
……そんなこんなで勇者3人は解散。
…俺はまたすぐゲームを買った。
今度はズィータやめて満点堂WISH!
家庭用だけどまぁ確率機で当選したってことにすれば怪しまれないよな。
これなら家族でも遊べそうだし。
うん、夏休みは基本ゲームで過ごす予定だ!
外は暑いし、室内は涼しい。単純だ!
………………。
Prrrrrrr…
「ん〜…もしもし。え?ヒカリさん?こんな時間にどうしたの…?」
「ナギ君、まだ20時よ?随分早寝なのね。」
「え?」
疲労って横になったりリラックス可能だと分かると一気に来るよな…寝ちゃったみたいだ。
「…ちょっと寝てたみたい。」
「そうなの。ええっと…来週なんだけど、花火大会があるのよ。」
「ああ〜…今日走り回ってる時に宣伝ポスター何回か見かけたかも。」
「ナギ君がよかったら…一緒にどうかしら。」
「うん。分かった。」
「そう?良かったわ!じゃあ当日、迎えに来てね。」
「うん。分かった。」
「うふふ。それじゃあ。おやすみなさい。」
「うん。分かった。」
ピッ。
あ、思考停止してた。
女の子に!ヒカリたんにぃ!!!
花火大会誘われtッ!
あ、噛んだ!
とにかく!
初 デート
ということだ…これは事件だ…どうしようどうしよう…
とりあえずお金は問題ない。
祭りの屋台くじで無駄使いしても痛くない!
あわわわわ…慌てるな…まだ当日まで時間はあるんだよっしゃあああああ!!
眠気が吹き飛んだ…!!これがリア充の覚醒!とんでもねえスキルだー!
「うっひょおおおおおおおお!」
ーうるせえ!!
…………………………。
「ギルドの連中が何かと思えば…まーた俺に頼ろうってのか?それが人に物を頼む態度か?もっと頭さーげーろ。もっと。土下座しろってんだよ。」
ギチギチ…
「お前らなあ。俺に何回頼った?もう19回。今回で20回なの分かる?低脳共。」
グッグッ…
「俺はもう戦うの飽きたんだよ。それなりの待遇にしろよ?わかってんだろうなー?」
ググググ…
「…たく、なんで俺が中央のギルドマスターになんなきゃならねえんだよ。めんどくせえ〜…」
「ぐふ…も、申し訳…ありません…お、許しを…」
「だーれが喋れって言った?ああ!?なに?死にたいの?ねえ?1人で死ねよ!俺に手間かけさせんの?ゴミクズ。」
「………………。」
「うーわきったね。男の戦士が泣いて漏らしてやんの。てめーそれ掃除して帰れよ?少しでも汚れてたり臭ったらわかってるよな?」
「……………。」
「返事ぃっ!!」
「はいぃ!!やらせていただきますぅ!!」
「うるせええええ!!」
ドゴッ…バキッ。
…………………。
「フン。これは面白い結果だな。」
「タロウ様!もしもこれが事実であれば大変なことです!」
「いいや、これは吉報とも言える。詳しく調べる前に魔術師と戦士を数人、レベルは50以上で用意しろ。」
「分かりました!失礼します!」
スタタタ…
「勇者ナギ…フン。良い手土産を貰った。このゲーム機にこれだけの魔力が込められているとはな。」
「面白いことになりそうだ。」
……………………。
花火大会当日!
俺はギリギリまでゲームしてたよ?
落ち着かないんだもの。
だからほら。
目の下のクマがすごーい。
まあ、夜ならそんな目立た…目立つか?
いや、もういい!寝れないもん!
ピンポーン。
………。
「お待たせ。モモちゃんも浴衣着せてみたのよ?」
「浴衣。スースーする。」
「おお…」
おおおおおおおおおおおおお!!!!!
浴衣だ…!すごいぃぃ!!
可愛さ補正+760%!
ヒカリたんは髪をまとめて…後でうなじとか見れるのだろうか…
白の浴衣…くっ…直視出来ない…違う意味で眩しいっ!
モモは…青の浴衣か。でもそこらの子供と比べようと思ったら比較される子供が可哀想なぐらい可愛いな…いや、ロリコンじゃないよ?
「…?どうかしら。似合う?」
「うん。うん。うん。」
「うふふ。じゃあ、行きましょう。」
モモを真ん中に3人で手を繋いで…
うわーすごい平和。すごいリア充。
って、思うじゃん?




