復讐
「…ヒカリ。これ気持ちいいか。」
「えぇ…とっても。」
「こっちは。」
「うふふ。少しくすぐったいわ。」
「なら」
「あ、ダメよ。そこは触っちゃダーメ。」
「どうして。」
「そこは、好きな人に触ってほしいもの。」
「ヒカリ。モモが嫌いか?」
「あら、困ったわね…モモちゃんの事は大好きよ。そう、恋人だけなの。」
「こい…びと。」
「ええ。お互いに好きって気持ちが通じて…相手を大切に思って…ずっと一緒にいたいなっておもっあん!」
「モモ。ヒカリ好き。大切。一緒にいる。恋人。」
「困ったわ…可愛い子ね。おいで。髪洗ってあげる。」
Prrrrr…
………………。
綺麗なピンク色の髪の女の子。
俺はその女の子に触れたくて。
唇を奪って独占したくて。
恋は盲目。
「っは!!!!!!」
「そうか!これがデジャヴ!!」
ーうるせぇ!
「兄貴ごめーん!」
モモの事を夢に見てたのか…でもロリコンでもないし。
可愛くない…わけじゃないよ?
『勇者。しゃがめ。』
『え?ほ、ほい。』
ピタッ
『マッチョ!』
そんなこともあったけども!
「モモって何歳なんだ…いや、年齢次第ではとか考えちゃダメだ!何言ってんの!俺はヒカリたんだけ。うん。寝よう。」
Prrrrrr…
…………………。
ザァァァァァ…
「悪ぃな雨の中待たせて。みーんな電話に出ねえのな。俺、嫌われ者なのかアンラッキーなのか…落ちこんでるから帰っていいか?…まぁそうはいかねえよな。」
《うーん。…お前可哀想だ。》
「じゃあ帰ってもいい?また今度やり直そうぜ」
《可哀想。可哀想。》
「うんうん。」
《だからさー、スイ、お前を殺してあげるー!そしたら寂しくないよー!》
「だよな、そんなこったろうよ!魔王!行くぜ!」
「自他ともに認める暗躍奥義!影斬り!!」
(())ディープ・エンド(())
「あぁそう!そういうパターンもあるのか!自分を竜巻で覆えば…なるほどね!魔王は賢いな!」
《えっへへー!スイは賢いぞー!しかも強いぞー!》
「よっしゃ、じゃあこれで崩してやる!」
((ヴィクトリー・ゾーン))
……………。
「さぁて、時間が止まってる間に斬らせてもらうぜ!」
「自他ともに認める暗躍奥義!影斬り!!」
《スイ、止まってないぞー?何するのか待ってただけー。》
ッキン!ッキン!
「あのさー。効かないタイプなら先に言ってよ!マジで落ち込む…」
《じゃあスイの番ねー!…行くぞニンゲン。》
「おっかねぇ。最近の子供はどいつもこいつもおっかねぇ!!」
(())ディープ・ショット(())
「おいおい!っ!随分と太い恵方巻きじゃねえか!高速移動する竜巻とか…あー!勿体ねえ!!」
「暗躍奥義!知られざる者!」
シュゥゥゥゥゥゥ…
《また毒の煙ー?スイ効かないぞー!…あれ?どこー?》
(真の姿を現せ、弱者から強者へ…今…!)
(龍虎針剣!)
《しょーがないなー。見えないなら…これで良かろウ。》
《A&hjm6qra8ogj☆khg2jem…》
ッビュン!…ッビュン!
ザクザク!スパ!ザクザクザクザク!
(被弾しても詠唱にこだわるってことは…ガチなやつか…先に切り刻む!)
ッビュン!ッビュンビュン!
ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク!!
《L3jrtel55k2ッ!!…⚫r2i4m▽jjnr…》
(くそ…止まらねえな…ぶん回っても次が最後だ…詠唱を阻止出来りゃいい…頼む)
(龍虎針剣!)
ッヒュン!ッビュンビュンビュン!
…カチッ、ボフン。
「………完了。」
ザシュザシュザクザシュザクザシュザシュザシュザクザクザクザクザシュザシュザクザクザクザクザクザクザシュザシュザシュザシュザシュザクザクザシュザクザクザク……
「ま、ざっと720hitだな。」
《…………。》
「血まみれの魔王ちゃん。負けを認めるなら帰ってもいいぜ。」
《……………。》
「チッ、諦め悪ぃのな!」
(())ウォーター・アビス(())
「……なんだ…うぁ、ぁ、ぁぁ!っくああああああ!!!」
《ニンゲン。スイにここまで傷をつけたこと、誉めてやル。だが、終わりダ。》
「…………。」
《…スイ、久しぶりに痛かったー…あの勇者、どこー?あー、もうお喋り出来ないかー!えーっと、えーっと、そうだー!》
《どんまーい!》
《スイ歩くのやだー!護衛に乗ってこー!しゅっぱーつ!》
………………。
「朝ご飯ってのはこんなにも美味いのか!」
いやー。ウインナーとご飯相性良すぎ!ウインナーの塩分!くぁぁ!たまらん!
「俺、ウインナー信者になりそ。」
(ニュースをお伝えします。今朝、東京都内の河川敷で男性の変死体が発見されました。)
「っざけんなよ優雅な朝ご飯中に暗いニュースだな。」
「お前食ってる時は喋んなよ…」
ポチポチポチポチ…
「ちょっ、音量上げんなって兄貴!」
「……情報によると、男性はずぶ濡れで全身麻痺…とても重傷だったようです。近くには刃物が2本落ちており、何らかの事件に巻き込まれたのではないか…」
「刃物が2本ねえー…お前さー。母さん悲しませんなよ。マジで食事中は口閉じろ」
うそだ。
うそだろ。
なんだこの頭がザワザワする感じ。
「行ってきまふ。」
「口閉じろ!」
……………。
「おやおや、ナギ君朝早くから珍しいねえ。一緒にどうかな?朝はサラダチキンが美味しいんだよ。」
「マリオさん!エルは!?ルイージは!?どこ!」
「どこ!って…どこかで魔物と戦ってるか、うーん。あの子はミステリアスな息子だからねえ。」
「探す方法は!!緊急事態なんだ!命に関わる!間に合わないかもしれない!」
「そんなに急ぐのなら…コレを。この魔装備を腕に着けて、会いたい人を念じてごらん。」
「ありがとう!行ってくる!」
「はやくはやくはやく!これマジでやばい!」
腕に着けて!念じる!
エル。エル。ルイージ。マリオ・ルイージ。
…………青い…これって空か?
空飛んでんの?
これ、どういう効果なんだ。
「うへっ!眩しい!」
…パシャパシャなんなん…カメラ!フラッシュか!てことは仰向けだから空が見えて、視界の端にカメラで…
「やっぱり河川敷なのか…!?それは…ダメだ!エル!」
……………………。
「警察官がいっぱい。」
警察絡みのドラマ…夕方の再放送なら見たことあるんだ。
でも、こんなに焦る気持ちは…
「あそこか…どうやって近づけばいい」
「勇者、何を焦る。」
「ああ、あのテープに囲まれてるとこに入りたいんだ…ってモモ!?」
「勇者、あそこに行きたい。人が邪魔か。」
「そう、そうなんだよ。何か方法あるか?」
「ある。」
スッ…
「手?」
「繋げ。」
「えへ…いやちょっと、照れ」
「それどころじゃなかった。」
ぐっ。
「守護する。」
「少し暖かいような…これだけ?」
「誰にも見えない。問題なくなった。」
「そうか!これ、手を繋いでる間だけとかだろ?」
「モモを信じなくなった時も。」
「分かった。お前のこと、信じてるぜ!行こう。」
………………。
「なぁ、片手じゃ布がめくれないんだ。」
「一緒に。」
「顔が確認出来ればいい。いくぞ、せーの…」
チラッ………………




