挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
俺達が魔法を使う理由 作者:イイコワルイコ

その12、いつかは闇堕ちに憧れる

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

244/251

居場所




「いいかお前ら。3人揃えば敵はいねえ。あんな奴らに負けるわけねえっ!絶対勝ってこい!」

「にゃーーっ!」

「大丈夫…大丈夫…」

「人数、向こうのが多いよぉ…」





「あっちはまぁ分からないでもない。でもこっちの監督が…」

「デュークさんは強いです!悪く言っちゃダメです!」

「グリーン、分かったから。レッドはナナミ様がこのm」

「お前、敵より先にぶっ倒してやろうか?」

「はぁ………。」



中央エリア、ここは本来若者で溢れかえるような流行の街。

ジミーの開発した"ヒーローフィールド"で一時的に一般人を遠ざけている。



大きな交差点を挟んで向かい合う2グループ。


ルナ、ミミ、フワ…そして"ペット"を鼓舞するナナミ。



一方、赤青緑黄…1人ずつ違う色の衣装を身につける4人。そしてその後ろで腕を組み静かに立っているデューク。


「デューク!そっちはもういいのかあ?こいつらはもうやる気満々だぞ!?」

ナナミが煽る。

「……アイ。あなたが指示を。私は見守っています。」

デュークは緑の衣装…アイに声をかけた。

「分かったです!レッドは防御が下手です。ブルーの魔法で援護してもらうです。イエローは…」

「はぁ……。」

「イエローはその時まで動かないでいてほしいです!」

黄色の衣装、イエローはため息ばかり。
チラリとデュークを見るが…

「グリーンはあなた達の理解者であり、頭脳です。」

「始まるみたい。やろっか。」

「お前、魔法渋んなよ?」

「どうかなー。」

ブルーとレッドの相性は……。



「っしゃあ!始めるぞ!」


ナナミが野球ボールのような物を2グループの間に放った。



ッドオオオオオオオオオン!!


「にゃ!?爆弾にゃーー!」

「いっけええええええええええ!」


開戦。



………………………………………………。


数時間前の出来事。

「あ?"ペット"と試合だ?」

「はい。オールマスター様からの依頼です。」

「っは!あの戦隊共と戦うのか?殺しちまうぞ?」

「それはどうでしょう…どちらにせよ、相手を戦闘不能にしたらそれ以上は手を出さない約束で。」

「クソだな。」

「ペットの成長は把握しています。ですが、この短期間で本部側の"投資"にも変化がありまして。」

「っは。所詮物扱いじゃあ大したことねえな。」

「失えないと怯えていては勝てる戦いも勝てなくなります。」

「教えてやるよ。目に見えない価値のある力をよ。」

「よろしくお願いします。」



………………………………………………………。



キイイイン!

ガキン!キン!


「にゃーーっ!」

「ぐっ…!」


ルナvsレッド。

開戦直前まで強気だった若者は、猫の攻撃に早速揺さぶられる。

「にゃにゃにゃにゃにゃー!」

「くっそ!力入りにくいっ!」

「あれー。男の子が女の子に力負けするんだ?」

「お…ま…えぇ…!!」

ブルーがレッドを挑発。


ガンッ!キィィィン!ガン!

「にゃーーっ!?」

状況は一転。ルナが押される。


((ウインド・ショット))

((フレイム・ショット))


ギュゥゥゥ…バアアアン!


「うっ…」

フワの放った風魔法は簡単に打ち消され、一方的に攻撃を受ける形になった。


「じゃ、相手来たから。レッド、1人で戦えるよね?」

「うるせえ!早くいけ!」



「不意打ち失敗だねー。痛かった?手加減はしたんだけど。もうギブアップする?」

「いいえ…。」

「んー。そ。」

((ウインド・

「遅い。」

ドパァァァァァァン!

「あうっ!?」


ブルーがフワを攻める。


「君も魔術師なの?ちょーっ…と、微妙じゃない?人のこと言えるほど自分も強くないけど。」

「ウサフクロウ…コンビネーション!」

「え?」

「獣拳!」

「いっ…!?」

調子のよかった男は、背を拳で打ち抜かれ仰け反る。

((ウインド・

「獣拳…」



「あ!大変です!イエロー!」

「はぁ…」


((ウインド・キャノン))

「獣拳、鼓動!」
「はぁ…」

ガシッ。

「え…」


ドッ…ブワァァァァァァァァッ!!


フワの魔法が命中し、ブルーは空高く飛ばされた。

しかし、攻撃直前でイエローがミミを羽交い締めにしてフワとミミの企みは阻止された。


「ミミちゃん!」

「フワちゃんはあっち!私は大丈夫だよぉ!」


((ウインド・ショット))

フワは足元に風魔法を放ち衝撃を利用してブルーの追撃に向かった。


「んん…」

「はぁ…レッドじゃなくてよかったね。拘束を理由に好き放題触られてたと思う。」

「…え…」

黄色い衣装の若い女。

ミミが力を入れて抜けようにもガッチリ掴んで離さない。

「はぁ……治療師だからって回復魔法ばかり教育させられてもね…力仕事のが得意。」

「獣拳…」

「無駄。」

「脱兎!」

スルッ…

「………!…はぁ。」

「ま、負けないもん…」



「っは。アイは戦闘しねぇのか。なら勝てるな。」

「そうですか?」

「なっ!デューク、お前はあっちに居ろよ!」

「私はあくまでもオールマスター様の代理ですから。私自身はどちらの味方ということはありません。」

「ちっ。」

「ペットの皆さんは個人戦では少し…ほんの少し、物足りないようですね。」

「そう見えてんのか?誰が鍛えてると思ってやがる。」

「それはそうと、ナナミ様。」

「あ?」

「ナギ様の行方を知りませんか?」

「あ?ナギなら…本部の方のやつか。」

「はい。あなたを頼って」

「来てねえ。確か部屋に閉じこもってたんだろ?」

「先日、ヒーローフィールドのテスト中に魔王が出現し戦闘に。その時、ナギ様が乱入し魔王を撃破したとか。」

「はあ?」

「…ナナミ様、あなたはもう少し情報を」

「るせえ。ヒカリに聞けよ。」

「と言いますと…」

「仲良いだろあの2人。何か知ってんだろ。」

「…そうですね、そうしましょう。」

「おい、まだ終わってねえぞ!」

「全員、中央ギルド所属ですから。決着後はナナミ様が連れ帰ってください。」

「てんめぇぇ…」

デュークは遠巻きに戦闘を見ながら立ち去った。



……………………………………………………。




「…………いや、これは俺が悪い。でも…」


俺はベッドの横にあるタンスを調べた。

手紙には下着が入ってるとか書いてあったけど、別にそういうつもりじゃない。

…ほんとに。


「どういう…」


引き出しには確かに下着が…入ってた。

適当に取り出した黒の…ゴホン。下着はまぁ大人。

いや違うんだよ。そうじゃなくて。

「また手紙だ。」



ナギへ。

あーあ。開けちゃったー…
私の下着で何するつもり?
使い終わったらちゃーんと洗ってね。
洗濯機はお風呂場のとこだから!
そうそう、ナギが家に来るといっつも洗濯する前の下着が無くなってるんだけど…冗談。
ナギの困ってる顔、見たいなー。



「……………。」

今、絵面は変態バカだよ?
女の子の下着漁ってるんだし。

でも、泣きそう…


/そこまで悲しむなら選べばいい。


「…そんな簡単なことじゃない。」

俺は…どうしたいんだ。

結局、こないだはジミーを助けに行って魔王ボレニアと戦った。

ユイを選べばそれは難しくなるよな。

人間にも敵と思われるんだしさ。

だからと言って魔物が、魔王が味方になるわけでもない。

…味方になったところで…だし。



「………………ん?」

テーブルの上にあった手紙。

いや、ユイっぽいとは思うけど…

それにタンスを開けて見つけた手紙…


「もしかしてもしかする?」





+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ