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俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その2、応用テクニックで強さ先取り
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君に決めた!



「…違う違う、ヒカリたんはそんなブリブリじゃない…こう、健全で可愛いけどさり気なく色っぽい…」


「それだと色気がゼロだ!…今度は色気に振りすぎ!もう!」


…あ、何してんのって?


コツコツ貯めてた小遣い使って絵師さんに依頼したんだよね。



ヒカリたんの衣装!!


どうやら魔法で好きに変えれるみたいだから、もう少し戦闘に向いてて、しかし現在の魅力は損なわないそんなワガママなデザインを…


「ばかやろう。おまっ!ヒカリたんはそういうお胸じゃねえよ!なんでもかんでもバカでかいお胸にすりゃあいいってもんじゃねえよ!雑コラか!」


最近マインドボイスより独り言が増えた気がする。


「…ちっ、時間だな。時間をくれてやる!描いとけ!」


スマホをベッドにポイー。

ワガママなのは分かる、でもこう…グッと来ないんだよなー。



…勉強机…勉強はしないから多収納デスクだな。

机の上には次の武器候補が2つ。


「銃と斧…剣が王道過ぎてなぁ…」


ってか、これ家族に見られた時はどうなることかと…

コスプレ始めましたってことになったんだけど…


「俺のルックスは…鏡さん、現実見せないでお願い」



……コンッ!



「え"!!ま、窓?」


……コンッ!


「うわ!うわ!うわ!」

ーっうるせぇ!


「兄貴ごめーん!」



…なんだ今の!?



「……下には誰もいない、イタズラされるような覚えも…」


…ヒュンッ、ゴッ!!


「ったぁいおおい!いてえっ!んのやろぉ!見つけて制裁だ!」




…………。




「ぜぇ…はぁ…ぜぇ…はぁ…こんだけ探して見つからないのかよ。探知使いてえ。」



………!これって…


「魔物か!」



ムゥゥゥゥゥン…



「わーどうろに謎の穴がー!魔力ダダ漏れー」



これは知ってる、蓮コラ粘土の出現パターンの1つだ…

何度か魔物と戦ったけど登場を見るのは3回目。



《ヴァァァァ!!》



「ほーら、いつ見てもお前は…お前…は…」



ピチュ、プチュ…



「え、何を体から吹いてんの?」



蓮野郎は…

ぐっちょぐちょの粘土の体に蓮コラした感じ。

色はthe粘土のグレーだった。



「なんか肉々しい赤だなぁ…リアルでキモさレベルアップかよー……上位種か…!」


ゲームにありがち!

元のデザインそのまま色を変えて上位種のやーつ!



「まずは…様子見したいから…魔法銃だな。背中に斧背負ってんのももう辛いから…どうやって置こう…立てかけるか…?」


《テュテュテュテュ…》


ッビュン!!



「うげ!ヒーローの変身を待てないタイプかお前!」


ッキーン!



「思わず斧持っちゃった!でも、思ったより軽いな!よし、やってみよう」


「破壊の斧!」


「まずは軽く…おら!…え?」



ズォォォォォンッ!!



《ヴァッ……》


ボトッ…ボトッ…ビチャン。



「え…?軽く振ったのに…え?何この…え?ワンパンした…」



「つええええええええええええええ!!」


試すも何もないじゃん!

なんだよ一振りですんごい音したぞ?

説明書きはチラ見したけどこんな火力なの?

勇者の武器強すぎね?

魔法剣…超えてね?



「あぁ…後処理…えっと。」



皆は見るの初めてだよな!

マジでこれ、一般で売ったら億万長者なれるから!


てれれれっれてぇーん!


クリーナーボム!


説明しよう!…やりすぎ?


見た目は手榴弾みたいで。

ピンを抜くと消臭効果の煙、地面に投げつけると込められた魔法が発動して、魔物の残骸とか都合の悪いものだけを吸収。

元々の地形が破壊されてても、魔力で元通り!


まだレベル的に初期装備とちょっとした飛び道具しか使えないんだけどねー。

十分だわ!しかもこれ…


…ポスッポスッ…ボンッ!!…コロコロ…



一通り終わるとまた手榴弾に戻る!

1個をずーっと使える!エコ!

まさに魔法だよな。



「斧がこれだと…銃も相当だよな…?」


た、試したい…魔物エンカウントしないかな…

キョロキョロ…




………………………。



「勇者、馬鹿力。斧の斬撃、とても重い。レベル50相当。でも勇者は26。合わない。」



…………………。





「あ、そうだ!バカ様んとこ行けば魔物も多いだろ!ちょっかい出しに行ってみるか!斧でやればバカ様も余裕かもしれない!」



「…あ、もしもしヒカリさん?ちょっとバカ様のエリア行きたいんだけどいい?うん、ちょっと戦闘目的。うん、はーい。」


うわー気軽に美少女と電話してる俺。


リ・ア・充!

悪ぃなみんな!



………………。




「ヒカリの連絡通り来やがったな!雑魚勇者!」



「だから雑魚じゃねえよ!ナギだ!覚えとけバカ!」


「っはっはっは!俺に覚えてもらいたけりゃ力で示せ!」


「んだと!やんのか!いいぜ!試し斬りに使ってやる!」


「そうか…なら、構えろ!!いくぞ雑魚!」


「来いよバカ!バーカ!!」




((ストロング・フィスト))


((ストロング・フィスト))


((ストロング・フィスト))



「破壊の斧!って重ねがけか!!?」



ッキーーン!!



「…くそっ!前より重いっ!」


「まーた怯んでんのか!っは!やっぱり雑魚…だ!な!」


((ロール))



「でもバカは戦闘もバカだ!パターン丸見えなんだよ!」


右からの拳、右からの拳、左からの拳…


右右左だな!よし!



ッガン!ッガン!ッドゴ!!



「っほぐぁ!!!!…ぶふっ!」


…血…うわー血吐いてる…アニメみたーい。

ちょっと拭うけど拭いきれてないのがカッコイイんだよな。


…ああ動けない。



「随分とノロマになったなあ雑魚勇者!こないだのが動きはマシだったぞ?」


「っげほ!うええ…」


「おい!吐くな!吐くなよ!気持ち悪いなおい!それだけはこらえr」


「おろろろろろろろろろろろろ…」


「…雑魚、お前の勝ちだ…。っぷ!」



………………。



休みってこともあって、この日は夜までバカ様に練習に付き合ってもらった。


魔法剣のオート戦闘スタイルにどんだけ頼ってたのかが明るみに出たよね。

いやーwwwそういや戦闘訓練ってちゃんとやってないわwww


でもでも、バカは近接戦闘だし少しは…いや、うん、良くはなったよ?


「へえ!破壊の斧、死んだ勇者の形見か。」

「なあ、バカはなんで素手なの?」

「お前そろそろ殺すぞいい加減」

「で、なんでなの?」



…………。


ー剛健 バガー

※素手で戦う。武器は他の戦士に使ってもらうため

※技によって拳を強化、巨大化、軌道修正する

※以前ヒカリと共に戦ってたらしい

※魔王童貞、他の勇者と面識はなくて一匹狼…一匹ゴリラ。


…よし。


「お前メモとか取るのか、見せてみろ」

「いいよ!やめ!やーめーろーよ!離せ!バカ!離せ!」


「チッ!お前もガード堅ぇな」


「うるせぇ!人のプライベートに土足で踏み込むんじゃありません!このバカ!」


((ロール))



「ぐふ!あ!べし!やめ!ちょ!あ!ぐふ!」



………………。




「勇者、レベル27になった。少し戦闘下手。身体はまだ脆い。」





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