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俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その2、応用テクニックで強さ先取り
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負けイベント part3



「いやああああああああああ!!!」




「!!はっ!?」


「ヒカリさん!」


竜巻は間違いなく俺を殺すために放った魔法だったはず…同時にヒカリさんも狙ってたのか!



…水の拘束…!!


「…ナギ…君」


「ヒカリs」


《勇者よ、お前は弱すぎた。故に仲間が目の前で悶え死ぬ。嘆き悲しむがいい。》



「よせっ!俺を殺せよ!ヒカリさんを放せ!」


…マズイマズイマズイ

どう転んでも犠牲が出る!


《ニンゲン。スイの魔法はそこらの魔物とは違ウ。そこで考えている間にもこの娘の命ハ…》

ニッコリ


《やれ。勇者を殺す良い機会だ》


《ギァァァヴ!!》


「く…ガントレットが…頼むぞ…魔法剣!」





「…ナギ君…ごめんなさぁい!私、死にたく…ないよおおぉ!」


「分かってる!今すぐこいつら全員ぶった斬って助ける!」


…魔王の魔法…ヒカリさんに教えてもらったのは、存在を消し去るって情報。

でも魔法を食らってもヒカリさんはまだ生きてる…別の魔王の能力か専用の魔法ってとこだろ

身体壊れてでも魔法剣に暴れてもらって…


「速攻でぶった斬る!!魔法剣!!」



ブチッブチッ…


「いや、いやああああああああああ!!!」


「っ!!ヒカリーーー!!!」



…強烈な水流…ウォーターカッター…

ニンゲンの技術だと思ってたけど…元祖が居たんだな…


「…うわぁ……ヒカリぃ…っ!そんな…」


空中で水に拘束されていたその体。


拘束していた水は、突然鋭い音を伴う水流となって





少女の四肢は、切断された。





「……!…!…!」

止まんない。止まんない。

現実で目の前で人が切断された。

身体中の液体が口から吐き出されてく。



《無様だな勇者…スイの勝ちー!勇者負けーこのあと死ぬー!》


《ギャァ》



勝ち負けなんてどうでもいい…

戦いどころじゃない…

衝撃が、衝撃が…



「ッオエッ!!っdはぁ…」


《もう戦えもしないのー?勇者弱すぎたねー!ゲロも出ないのー?》



「…ぅるせえ!」


《うるさいって言ったやつが1番うるさーい!これはあるあるー!》


「余裕ぶってんじゃねぇぞ…」


「ニコニコ笑いやがって…」


ヒカリさんを…大事な人を…


「本当に…」


怒った…人生で1番…最高に




「ブチギレたぞ!!!!」



《なにー?勇者、怒った?スイと本気で戦う?》




「っは!本気で戦う?じゃねぇよ。」





「間違いなく、ぶっ殺してやる!!」



「魔法剣!」


…魔法剣はその型を変えた。

すらっと長い刀身。

鍔の部分には黒い花が咲いた。


妖しい、美しい。

まさに…


「…妖刀…!」



「その罪…万死に値する。」


俺の気持ちの高揚に合わせて妖刀の刃には花びらが映る…

ひらひらと…どこか悲しい

それでも…今は…


「…我が名において命ずる…その命…」



《勇者は魔法使えないでしょー?…だが、好きにさせるカ!!》


(())ディープ・エンド(())



「悲しく…散らせ…!」




((イーヴィル・イーター))




スパァァァァァン…


《何度でも!スイの魔法はお前を殺すまで終わらヌ!》


スゥゥゥゥッ…


《魔法が……どういうことダ…!!》



「慈悲なんて求めるんじゃねぇぞ…食い散らかしてやる…」



妖刀に体を預ける。

魔法剣の時と同様に、俺を操って戦ってくれる。

でも、魔法剣のそれとは明らかに違う


地面を軽く蹴って、瞬間飛び上がる

巨人の魔物の肩に鎮座する魔王に向けて



((イーヴィル・イーター))



《…なっ!?》



ズバァァン!!





……。


ッボト。



《ギャァァァァァァヴ!!》

バチュン




「加減出来なくてワンパンか……はは…」


バタン




魔王…は殺した。

首を刎ねた。




巨人の魔物は霧散した。




ヒカリは…死んだ。


ヒカリは…死んだ。





ヒカリは、死んだ。




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