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俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その2、応用テクニックで強さ先取り
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負けイベント



「…ナギ君…ごめんなさぁい!私、死にたく…ないよおおぉ!」


「分かってる!今すぐこいつら全員ぶった斬って助ける!」


「いやああああああああああ!!!」


「っ!!ヒカリーーー!!!」







………急になんだよ!って感じ?だよねー。

俺もこうなるとは…でもね、シリアスな話。

下手するとこれ、最終回だから。





ありがちだけど、時は遡って…





「あー、今日かに座最下位かよ!ラッキーアイテム…木刀www」

「ナギちゃん…最近は朝から起きて…外出も増えて…母さん嬉しい!」

「あー、うん。色々あってね。少しずつ良くなるから。」

「うんうん、焦らなくていいからね。あ、帰りにおつかい頼んでいい?これはお小遣いね。」

「分かったー。…ありがとう。」


ちょっと申し訳ないとは思うんだけどね。

勇者除けばやっぱ状況は変わんないなー。


「さて、今日も魔法剣様に素振り上げしてもらうかー」



夜の間のレベル上げだけじゃ足りないってことで、最近は明るい時間にも素振りをしてるんだよねー。

今レベルは22!脳筋バカの50ってすごいよね。

ヒカリたんはレベルいくつなんだろ…



「ふっ!ふっ!ふっ!ふっ!」

ブンブンブンブン!


素振りってまっすぐ振るイメージない?

魔法剣様の素振りちょっと特殊なんだけど。

軽く舞う時あるんだよね銀河戦争のレーザーブレードみたいな。

ブオンブオンって今にも言いそう。



「はぁはぁ…ちょっと休憩…」


初期装備に魔法剣って実はヤバいらしいね。

魔法剣自体が相当な貴重品というか。

ヒカリたんが用意してくれたのかと思ったけど実は


フライドチキンおじさん


のご好意なんだそうな。

さすがに魔法剣は油ぎってねえのな。



Prrrrrrrrrrr

「あ、噂をすればヒカリたん!」

「もしもs」

「助けて!今すぐ来て!」ザーッザーッ

「ヒカリさん!ちょ!雑音がすごい!何かあったの!?」

「ナギ君!助けて!たs」


「切れた…助けてって言ってたな…急ごう。」



少なくともヒカリたんは俺より強いはず。

なのに俺に助けを求めるのって相当ヤバいんじゃ…


「…あぁ!場所!どこだよ!」


俺も探知スキル持ってれば…


おう?


「魔法剣…マジで?」


コントロール出来ない犬の散歩

まさにこれ!


魔法剣どんだけ万能なの?そろそろ惚れるよ?




「空気が変わった!…はぁ…はぁ…よし。」


レベル上がったから体力もすごいのよ、マラソンとか出来ると思う。



《ギャァァァァァァヴ!!ギャァァァ!》



「なんだあいつ!」


スラッと長身!3mはあるだろうその細長ーい体。

顔はのっぺらぼう。

毛とかもなくて…うーん。

人型のゼリー?

そして肩には小さい女の子…?



「ヒカリさん!」

「ナギ君!ありがとう…来てくれて…」

「ボロボロじゃねえか!!回復は!?」

「使う…暇も…なくて…」

「分かった、下がって回復しててくれ!俺が時間稼ぐから!」

「ありがとう…」



《へぇ~…君が5人目の勇者?見たところ…レベル20くらいでしょー。》


「し、喋った!このミニ巨人!」


《君ー、私こっちだから。さっき目合ったよねー?》



チラッ

「………やっぱりミニ巨人が喋った!」



《ふーん、おふざけは程よくしようね?じゃないとー…怒っちゃうから。やれ。》


《ギャァァァァァァヴ!!》

ブオン!ブオン!




うわ!手が伸びる!

ゼリゼリの実の能力者か!




「魔法剣!!」


スパァン!スパァン!



「うわぁ分かってたけど再生するじゃん!分かってたけど!」


《ねえねえー君本当に勇者なのー?結構弱いよー?》


「悪いな!新人なんだよ!ったく!このゼリー!キリがねぇ!」




切ったらすーぐ再生。はえーよ。




「はぁ…あぁ!はぁ…もう!…疲れる…!」



《勇者疲れるのはやーい!スイ弱い者イジメしてるみたーい》



「…スイ、お前スイって名前なのか」




《そーだよー!スイはスイ!…魔王スイ…だよ!》




「へぇ~……。…魔…王…!!?」



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