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俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その1、序盤はレベル上げ
12/487

初顔合わせ part2



「…!……!……ん!…ギ君!」


「ふぁ~い……っいってえ!いってぇ!馬鹿じゃないの!?いってぇ!」


「良かった!起きた!」


「へぇ~…俺の1発で潰れないのか。ならプチ雑魚ってとこだな」


「ココハドコワタシハダアレ?」

「ナギ君!平気?」


あっ。この匂い…ヒカリたん…

可愛い顔に雲一つない空が背景か…たまんねぇな。

俺はガッツされて倒れて…

頭が柔らかい何かを感じてるぅ…

マジで…?まさか…


「おい!うそだろ!!?」

「あ、起きたわ!」


うわぉっ!膝枕でしたあああ!

すごくない?ねぇすごくない?

お胸も揉んだことあるしマジでこれヒロインだよな!な!

…しまった!起きたら膝枕解除される…た、倒れるかもう一回!

最悪もう一回ガッツしてもらうか!


「ナギ君!よく聞いて」

「あ、はい。」

「勇者には原則魔法が効かないの!」

「知ってます…あ、」

「回復や蘇生も出来ないのよ!?」

「ですよね。」


そうだよね、真剣に言われて気づいたわ!

魔法効かないってことは俺を回復したり蘇生したり出来ない

トライアンドエラーが出来ないわけだ。

あの作品マジで好きだけど、トライアンドエラーの結果美少女と精霊幼女と大人気メイド…ヒロインだらけで羨ましいわ…あれも出来ないんだよな。


「分かってるならもう少し…いいえ、もっと気をつけて!」

「…ごめんなさい」


「っは。だらしねぇな。女に叱られて女々しい態度してよお!」

「…勇者ってもまだ駆け出しだぞ!レベルは17。分かるか!えーっと、バカ様よぉ!」

「っはぁ!17だあ?お前ほんっとに雑魚なん…今なんつった?」


ワンテンポ遅いのな!気づくのな!

そして顔が分かりやっすい。


「おい、ヒカリそこどけ。勇者は4人でも足りる。こいつはここで潰す」

「お前が魔王みたいだもんな!バカ様な!」

「てめぇ雑魚おらぁっ!だれが魔王…また言いやがったな?」

「気づくのおっせぇよ!バーカ!バーカ!バーカァ!」

「ちょっと、ナギ君!やめt」


「いいぜ、潰すなんて中途半端だよな。間違いなく、殺してやる!!」


「二人共!!」


「来いよ!バーカ!顔も体も態度もデケェバカ魔王!」



「うがぁぁぁぁぁぁ!!殺ス!!」


((ストロング・フィスト))


((ビッグ・フィスト))



「魔法剣!!」


ガキーーーーーーーーン!!


「うぅ…っ!」


「雑魚が!かち合わせただけで怯んでんのか!おらぁっ!」


((ロール))


キーン!キーン!キーン!


「く!っそ!うあっ!」


魔法剣様マジで。

ロールってのは多分軌道修正だろうな

パンチはまっすぐしか打てないから、ロールで補ってる

これがコイツのネタだろ!

でも…魔法剣は拳を流すので精一杯か…速すぎる…

キレさせた訳だし今度こそヤバいかも…


でも、なんか引っかかるんだよな…



「オラッ!オラッ!オラッ!オラッ!」

ガキーン!ガキーン!ガキーン!キーン!


「くっそ、大振りになって重く…痛っ」


ジンジンする!!魔法剣持ってる手が衝撃に耐えかねてる!

あー少し痺れて…



「強…っ!あれって…強!?」



初めてのスライム戦、俺のアンブレラ=ビニールを取り込んだ後のピンチで突然現れたあのガントレット


コイツの手の甲にもよく見りゃあ"強"って書いてあるぞ…!!


「すっ…!でっ…!!だけど!」


「なんだオラッ!オラッ!」




…勇者は魔法を使えないはず…



何?ルール無視?というか設定無視なの?

神様が設定忘れて割り振ったの!?


もし俺の実体験が正しければ…!



「つまり…っ!こうっだ!っくみ!」


「クソが!まずはその剣へし折ってやr」



((ストロング・フィスト))



キーーーーーン!!



「ぁあ!!?ストロングフィストだと!?」


「ナギ君…!どういうこと?」



「はぁ…はぁ…これで俺の勝ち確だな」


キターーーー両手にガントレット!

これを着けてると馬鹿力が常時発揮出来る感覚

この脳筋バカがモチーフなんだろうけどな!



「てめぇ!それはどういうこった!なんで俺のストロングフィストを!!」


「そんなことより!まずは!さっきのお返しだぁぁぁぁ!!」



((ビッグ・インパクト))

ズババァァァァァァン!!


「うそ…だ…!!」



馬鹿力で思いっきり振り下ろす魔法剣!

クリティカル確定だろうなー!

最強だよなー!

気持ちいいいいいいいいいい!




俺TUEEEE!!!



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