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俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その7、結局は中盤が一番楽しい
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負け犬の遠吠え part2


前回までのおれまほは!

夏休み明けから皆勤記録をストップしたことに少しショックを受けつつ学校に!

なんとなんと!今日は映画鑑賞の授業のみ!やったねー!

途中で抜け出すと、目の前に怪しい女の人が現れた!

どうやら俺達の正体を知ってる様子で、記憶消去の後ギルドに直行することに!

ギルドに着いたら今度はバカ様が暴走してて…戦うことに!?






ドカァァァァァァァン!!




「がはぁっ!!………ゲホッゲホッ…」


マジックアーマーじゃ防ぎきれない。

文字通り"殴り飛ばされる"のはこんなにもダメージあるんだな…


ヒカリさんは…バカ様対策バッチリな感じ。

分厚い水のバリアで打撃を受けきってる。

…レベル上がって他の属性も扱うようになってきたのか…



「よし…俺もそろそろ…」


ゲーム脳で考えれば、瀕死までわざと被弾してダークナイトの追加効果で制圧すればいいんだけど…

痛いの嫌です。



「………でもなぁ…」


バカ様の体は謎の物質でコーティングされてる。

筋肉が強化された結果金属になりましたみたいな意味不明な理論が展開されてるんだよね。

固くて刃が通らない。

魔法弾もあんまり効いてない。



「ダークナイト!」


ヒュン…!!



「ウガァァァァァァァ!!」


((ビッグ・インパクト))


正気じゃなくても技は使えるのズルい…



((ウォーター・キューブ))


ズゥゥゥゥゥゥ!


バチイイイイイン!!


バカ様は思いっきり水の塊を殴った。



「ヒカリさんありがと!」


「拘束するわ!」


((ボルケーノ・ウィップ))


ボォォウッ…パシィッ!!



炎のムチがバカ様の両膝に巻きついた!



((ストロング・フィスト))


最大火力で斬る!!


((ビッグ・インパクト))


「通れええええええええっ!!!」


ガキイイイイイイイイン!!!



……金属に傷がついたところで…って思ってた。

その通りだった。



「少しは痛がれよ…」


「グルルルルルルル…」



「っ…ナギ君…もう1回!そろそろ…」



バカ様の怪力で拘束が剥がれる。


「ダークナイト!」


身体を鍛える上で太くなりにくいイメージがあったから、肘を狙ってみた。

細い金属ならもしかして斬れるかも。

腕を切り落とせれば…大丈夫後でちゃんとくっ付くから。



「もう1回!」


((ビッグ・インパクト))


ヒュッ…



「グルルルアアアア!!!」


ガチン!



「ふぇ?」


左から右に一閃…したんだけど。

右手人差し指でピタッと刃先に触れて止められた。

E〇の宇宙人と人差し指で握手する感覚で止められた!


「…グルルルル…!」


「ははは…御手柔らかに…」


「ナギ君!!」


((ギガ・インパクト))


「やば。」


ドッカアアアアアアアアン!!!!




香ばしい匂い。

屋台に突っ込んだみたい。


弁償はバカ様だな。



「あぁ…かなり痛いな…倒すの無理じゃね?…うぷ。」


後から体がダメージを訴えてきた。



「おろろろろろろろろろ……!!」


うわぁ…吐血だぁ…!!

てっきり昼に食べたオムライスが出てくるかと…あ、ごめんごめん。下品だった。



「…真っ黒かよ。」


俺の健康状態って多分"一般"の人とは基準が違うと思う。

この黒い血がスタンダードなのかもしれない。

…ちょっとかっこいい…か?


「ダークナイト…吸え。」


吐いた血をそのままダークナイトに吸収させる。

吸収最大値を10とするなら今3ぐらいだな。


「防御無視の効果ならあと1は必要だな…」


バカ様は元々タフな人間だし、2-3回全力で攻撃しても多分耐えるんだよね。


他の効果にするべきか…



「ナギ君!!」


「へ?」


ちょっと考えてただけ。

目の前にバカ様が飛んで来てるとも知らずに。



「ガウッ!!」


両手を合わせて上から振り下ろす…人間ハンマー。



「ダークナイト!!」


ガッキイイイイイイイイイン…!!



ふぇぇ〜…衝撃のダメージで両腕が…



「くそ…痛がってる場合じゃないっ!」


本能で体が動いた。

距離を取らないと。



「…ヒカリさん…」

「大丈夫?」


「ヒカリさん…土系とか…なんか…目隠し…」


痛くてまともに喋れない。



「分かったわ。任せて。」



((クリーナー・ビビ))


ボフン!


「ビビ、私が援護するからあの人の顔にしがみついて視界を奪って。」


《きゅっきゅー!》


「今…ビビ?」


「今の私は魔導を扱うんだから。ビビはただのスライムじゃないわ!」


((ウォーター・メイル))


((ウォーター・フィスト))



《きゅっ!!》



ビビが人型になった。小さくて可愛い。

そんでヒカリさんの武装魔法で鎧とガントレット装備。


可愛い。



「ガルルァァァァァッ!」


((ロール))


「最悪だろ…あの火力で連打はやばい!」


((ウォーター・キューブ))


バチュン!バチュン!バチュン!バチュン!



「ビビ!今よ!」


《きゅーーーー!》



飛んだぁっ!!ジャンプ力すげえっ!


狙い通り目元に着地!



《きゅっ……》



「溜めてる?」


《きゅぅぅぅぅぅ!!!》


ベチャッ!


「これはひどい。」


「ビビだって魔物よ?」


「……そうだけどさ…」


両手をバカ様の目にIN!!

目を覆う指示無視して目潰しだから。

スライムが目に入ったら…洗い落とせるの?



「ガウウウウウウウウウッ!!」


「そりゃあそうなる。」


「ナギ君、どうする?」


「そもそもバカ様はこれどういう状態なの?変身魔法?」


「そうね…ビーストって技で獣化、本能のままに戦うから普段も味方を巻き込みかねないわ。」


「…じゃあどうやって解除するの?疲れるまで待つとか?」


「シラユキ様が頭を撫でると…」


「そのシラユキさんは今発狂して隔離状態でしょ?…もしや詰んでる?」


「お待たせしました。」


「デュークさん…!!」


ザ・執事だった格好から、オレンジ色の鎧にイメチェン。

すごく重そう。


そして右手に大きい槍。

カラーコーンの大っきいバージョンみたいな見た目。

3mはありそう。


「私は魔装備コレクターでもありましてな。バガ様は?」


「今目潰しされて悶えてる。」


「なるほど。動きが封じられているならば…!お任せを。」


「デュークさんの戦闘か…!!」





「ドレインランス…解除!」



槍持って突進する構えだ…



「てえええええっ!!!」

ダダダダダ…



でも弾かれたら意味無いんじゃ…




ザクッ!!



「…は?」


槍はバカ様にまだ触れてない。

でも何かが刺さった。



「ドレイン!!」


ギュウウウウウウウン!



「グルルルルルルル…」



バカ様がプルプル震えてる。

吸われてる?何を?



「ガオオオオオオオオオン……」



「人間に戻ってく!」



「どうにかなったわね…」




…………………………。




人間に戻ったバカ様はまた寝たきり状態に。

バカ&シラユキのコンビはお騒がせレベルが半端ないな。



「デュークさん、さっきのは?」


「あれは魔力槍と言って、視認出来ない魔力の槍で相手を貫き、相手の魔力を吸い取る武器です。」


「ただの槍と思わせて…見えないってのが強いね。」


「ナギ様。血が。」


「あぁ…大丈夫…すぐ止まるよ。」


「いえ…それは黒血。」


「おっとぉ…」


やっぱり異常でしたぁーー!



「現在のレベルは?」


「78。もう80近いよ。」


「血の色はもう少しで元に戻ります。その時、ナギ様は生命限界に到達します。」


「…………生命限界…ちょっと待って。」



脳内記憶管理部の俺!生命限界!調べて!

………なになに。

70話参照で、個人のレベル最大値。


カンスト?



「え、レベルマックス?レベマ?え?…そしたらもう強くなれない?」


「今のところはそうです。装備や戦闘技術による強化はその限りではありません。」


「………………………………。」



え、え、え、…え。


俺これから成長カンストした状態で魔王とかいける?

大丈夫か?ねえ。

どうなのよ!



「どっちかというと悲報だよね。」


「私の見たところレベル80ぴったりだと思います。」


「最強の世代ってどんなもんなの?」


「最強の勇者が99…他の皆さんも90以上と記録されています。」


「………ちょっと…俺しょぼくない?」


「いえ。勇者であること、レベル60を超えていること。どれだけ貴重な存在か…」


「そっか…」


「ナギ君。」


「ヒカリさん。終わった?」


学校に現れた女の人の監視任務を出してきてもらってた。


「ええ。数日以内に収穫があるはず。」


「ナギ様もお疲れでしょうから、今日はもうお休みになっては。」


「そうね…ナギ君、帰りましょう。」


「うん。…モモもお腹空かせて待ってるだろうしな。」


「ふふ。」




…………………………………………………。






テレッテーテテレッテーテッテッテー



「うおおおおおお!ヤマノスケぇぇっ!勝ったぁぁぁっ!!ジャブジャブアッパー!ジャッパー!カッコイイーー!」



「うえええ!?2もあるの!?世界挑戦編!!見たいぃーー!!帰りにDVD買わなくちゃ!」





「……ボクシング、始めよっかなぁ。」







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