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俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その1、序盤はレベル上げ
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初陣 part2



ねぇ~なんなのマジでー。

ヒカリたん帰ったわ!

これだから夜道の一人歩きは危ないんだよ!

地味に狭い道だよ!路地だよ!犯罪起きやすいよ!

つまり家でひきこもりが安定!安定じゃねぇや、安全!



《オ、オ、オ、オ、オ》



早う的な?急かしてんの?

これ…降ってきたんだよね、空から。

見た感じ動きは遅い系…

見た目は…真っ黒だな、真っ黒。

どこぞの漫画の犯人みたいな。

あ、もしかして夜だから見えてないだけ?www


直立してずっとこっちむいて鳴いてやがる。



「向かって来ないなら逃げてもいいのか…?」


いや…聞いてなかったけど、もしも



レベルの概念があったら?



もしあったら、戦闘は多くこなすべきだし

なんかコイツ動かないしチョロいかもしれない。

レベル上げすればちゃんと強くなれるだろうし…


「いきますか…!!」


《オ、オ、オ、オ…》


「あ!そういえば!!」



武器もらってねぇ!!!

何?素手?喧嘩したことないよ?

全力で殴ったのは布団だけだよ?


「くっ…これでも…マシだよな」


アンブレラ。マジでビニール。

そうだな、


アンブレラ=ビニール


ほら、強そう。

今、泣きそう。



「動かないなら一方的にボコればいい…」


「うぉりゃっ!」ペシッ


「らあああっ!」ペシッ


「せいやぁぁぁぁっ!」ビシッ


「終われええええっ!」ズボッ



よ、よし!刺さった!

相当ボコったし、最後刺したから!

これは勝ったっしょ!



《オ…オ、オ、オ…オ》



あーヤバいこの人体がグチュグチュ言ってる


「ちょっ…傘…返してぇ…俺のじゃないけど…あ。」


傘がね、取り込まれちゃって…



《オ!オ!》


「あーそれは良くない良くないダメダメダメダメ」


取り込んだと思ったら装備しましたね。

胸のあたりからズンと突き出てる。

人型の画鋲みたいな。


どうすんの?


両手を…広げて…あぁ。


抱きついて傘をぶっ刺してやろう的な。



「マズい…逃げるか!」


動きは遅いし、距離離してまた武器になりそうなものを…



ゴンッ!!!



「いってえええええええ!」


「は?は?は?は?は?うそうそうそうそむりむりむりむり」




み、え、な、い、か、べ



うわあああパントマイム出来るぅぅぅぅ!

たのちいいいいいい!!

ああああ!


「逃げたぁぁぁぁい!」



《オ…ッッ…オッ!!!》

ビュンッ



「うひぃ!お前も瞬足かよ!」



あ、ヤバい…

捕まって刺される。

血吐いてる俺が見えて…



「クソがあああ!」





((ストロング・フィスト))



《オッ……》

ビチャビチャ



「……あ?生きてる。あいつ身体に穴が開いてる…?」


おや?右手に…何これ。


「ガントレット…!!」


銀色…ピカピカ…だけど手の甲のとこに"強"って書いてある。

だっせぇ。


「でも、さっきのがこれのおかげなら…勝てる!」


《オ、オ、オ、オ、オ…》

ビチャビチャ


身体を治そうとしてんのか。

なら一方的にボコれる!



「おらぁっ!」ズパァーーン


「よいしょおおお!」ズパァーーン


「これでどうだあああ」ズパァーン



「はぁ……はぁ…殴るのって大変だな…」



《………オ…》



体中穴だらけ。

水面を殴る感触。

衝撃は強くてあいつの体は…


《オ、オ、オ、オ、オ、》



「まだやんのかよ!?でも勝つ!このままなら!」



《オ…》


ッバァァァン



「あ、弾けた。」


空が申し訳程度に明るくなって、現場がよく見えてきたんだけども



「黒じゃなくて緑だったのか…」


辺りに飛び散ったそいつはスプラ〇ゥーンを思い出させてくれたよ。


スウゥゥゥ…

「あ、ガントレットが消えてく…」



あと…服も緑になっちゃった。


「これ言い訳出来ねぇ…」




「っはぁ…っはぁ…ナギ君!無事!?」

「え!ヒカリさん、来てくれたの!?こういうのもなんだけど遅くね!?」

「ごめんなさい!戦闘は感知したけどまさかあなただったなんて……どうやら倒せたのね」


「ま、まあね!武器も無いのによくやったと思うよ?マジでセンスの塊だよね俺って」

「良かったぁ…」


ギュッ



「はふっ!?」


あ、あ、あらあらあらあら…

ハ、ハグ!抱きしめられてる!

というか…あぁむにゅっと当たって…ちょ、良い匂い…ふわぁぁぁ…



「1人で帰してごめんなさい!無事で良かったわ!」

「いやいやいやいやとりあえず続けて」


「…あ、ごめんなさい」

「いや、続けてどうぞ」


まあね、我に返って少し照れて距離置くのも可愛いけど?

今のは続けてよー!


「と、とりあえず後処理をしなきゃね」

「処理?」

「存在を知られてはいけないから、この緑のスライムを綺麗に掃除しないと」

「え?え?え?え?あれが?スライム?」

「そうよ。緑だから一番弱い種ね、本当に幸運だったわ。」


あんなに苦労して…最弱の敵?

ぷにぷにの(ノ)•ω•(ヾ)あいつじゃないの?




…そして朝を迎えた。

週末で休みでよかった。

筋肉痛…もんげー。

布団の上で大の字。動けません。

運動不足ではないね、今思えば訓練の動きも実践も人の動きしてなかったよきっと。


超苦労した…死ぬと思った…けど…




「俺…夢叶えてんだな…」




ナギ君初戦闘!

そして私も戦闘継続中。

家に侵入したゴ…がまだ潜伏してる…ねぇ誰か!誰か!


助けてくださぁぁぁぁぁぁい!!



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