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闘病履歴90

Mは薄暗い心を持て余し、自己嫌悪に独りごちる、そんな状況を噛み締めている。

Mは思い付いたようにパンを口に入れ咀嚼して、飲み込んでから、水を飲んだ。





小腹を満たす程度にしか食べ物が喉を通らないので、体はどんどん痩せ細って行っている。




その痩せ方は醜い痩せ方だとMは自己嫌悪の念を抱いている。





生き霊と話せないもどかしさは、益々話したいというその欲求を逆に募らせている。





眠ると、心安らぐ夢と、不安と絶望感しかない真っ黒い悪夢とを、交互に見る。





絶望的な自殺願望を、生き霊と話したいという強い欲求が抑え込んでいる。





生き霊と話しをして、何が変わるのかと、Mは自問自答する。





……分からない。



ただ無性に話したいと言う欲求がMを生かす希望となっているのだが、Mにはそれが希望であると言う自覚は無い。




薄暗い心を持て余し、自己嫌悪に独りごちる、そんな状態が続いている。

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