表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/232

闘病履歴85

とりあえず逃げようと生き霊が言った。

眠っているMの夢に生き霊と黒は入った。





遊具が並ぶ児童公園。砂場で幼い彼女がスコップなどを器用に使い砂遊びをしている。それを母親が慈しむ表情をして見守っている。




生き霊や黒は背景に溶け込んでいて、母親と彼女の目には入らない。





行動の自由を得た生き霊が言う。





「彼女…の楽しかった過去の情景を紡いで…それに着色を施し…夢全体を明るく希望溢れるもの…にして行くのだ」




黒が言う。





「言わばメモリー回路に焼き付いた彼女の楽しい思い出を、写真のように現像するのですね?」




生き霊が答える。





「情けを以って安心感を…植え付けて…行くのだ」





黒が言った。





「成る程」





生き霊が夢の一点を指差し告げる。





「あそこに…黒い染みのようなものが見えて来た…あれは…悪霊だから…逃げよう」





黒が目を剥く。





「えっ、戦うのではなく逃げるのですか?」





生き霊が頷いた。





「あの黒さでは…力が違い過ぎる…逃げよう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ