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闘病履歴77
生き霊の話しは信じられると、真華は言った。
真華が言う。
「鈴の音というのは信憑性があると私は思うんだよ」
拓郎君が尋ねる。
「その根拠は?」
真華が答える。
「生き霊の話しを聞いていると、確かに完璧性は無いけれども。生き霊のお陰で、彼女の心は自殺衝動から離れて、生き霊に会いたいという方向性に動いたのは確かだと思うんだよ。その反動かどうかは知らないけれども、生き霊は私達を突き落とす事はなくなったじゃない」
拓郎君が再度尋ねる。
「こちらの説得も参考意見にして、自殺しない方向性に動かし、一つ勝ち目を取ったから、生き霊自体がパワーを得て、あちらの法則性縛りから抜けて、自分自身をもコントロール出来るようになり、彼女を守護する力が増したから、こちらを脅さなくなったという事かな?」
真華が言った。
「つまり生き霊共々私達は以前から協力関係にあって、彼女の心は動いたという状況なのだけれども、まだまだ予断は許さないという局面だと思うのよ」




