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闘病履歴72

自己同一性障害患者の幽体離脱は無理か?

真華が言う。





「それに私はどの人格が私の魂なのか分からないしね。三人が皆表層意識の中で語り合う形だし、奥に引っ込んでいる時は、潜在意識にいるのか、無意識にいるのか判別出来ないし。皆バイアスしていて、魂かどれか区別出来ないから、事実上幽体離脱するにしても、主軸がどれだか分からないから、かなり混乱を来たすと思うんだよね」





拓郎君が言う。





「自己同一性障害患者の幽体離脱なんか、いかにも複雑怪奇で、同一性を欠くから事実上無理そうだよね」




真華が言う。





「と言うか仮に一人の人格を幽体離脱させても、他の二人が残る状況だから、それって厳密な意味での幽体離脱にならないでしょう?」





拓郎君が言う。





「いや、逆だと思う。基地に司令塔があり、そこから飛び立つ飛行機ならば、連絡を取り合う、理想的な幽体離脱になるじゃないか」





真華が一声笑い言った。




「連絡取り合ったって、飛び立った人格が狂い、悪霊になる事を司令塔たる他人格は防げるのかな?」




拓郎君が言う。





「それはやってみないと分からないよね?」





真華が息をつき言った。





「でも安全性が確定せず、不確定要素が有り過ぎるから、私は御免被りたいね。絶対嫌だし」





拓郎君が言った。





「それはそうだね」

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