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闘病履歴62

憑依には悪意しか無い?

生き霊を説得する為の注意点を拓郎君は霊媒師に仰いだ。





霊媒師が述べ立てる。




「生き霊と死霊の類似点は多々ありますね。例えば浮遊霊や地縛霊もそうなのですが、情け深い人に憑依して行く例は確かにあるのですよ。それは寂しいから、自分の悲しみを分かってもらいたいからとか、一見すると美談めいているのですが、内実は憑依して相手を殺し、自分の仲間にしたいという悪意そのものでしかないのですよね」





拓郎君が電話を持ち替え逆の耳に充ててから尋ねる。





「守護霊とかは別にすれば、憑依には裏にどんなに善意的なものが有っても、悪意に染まっているという事ですね。でもどうやって相手の心を乗っ取り、絶望の淵に誘うのでしょうか?」




霊媒師が答える。





「夢を調整するのですよね」





「夢をどのように調整するのですか?」





霊媒師が一度咳ばらいしてから答える。





「病気を運んで肉体にダメージを与えたり、悪夢ばかり見させて、潜在意識に不安感を植え付け、表層意識を乗っ取り絶望的にしていくやり方ですね」





拓郎君が固唾を飲み尋ねる。





「心に絶望しかなくなり、病気が重くなって死んだり、災いを招いたり、自殺したりするわけですね?」




霊媒師が答える。





「そうですね。マーフィも言っていますが絶望感、不安感を持てばそれが現実化するという形を踏襲しているわけです」

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