表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/232

闘病履歴5

真華の精神構造はビル構造と似ている?

真華は拓郎君と契りを結んではいない。





真華の精神構造は重層構造複雑怪奇なので、拓郎君も敢えて肉体関係を結んではいない節がある。





使命感。





拓郎君は真華をタオに誘う使命感の本に接触を図っているのだ。





だが白真華はそれを由としていない。





肉体関係をも含めて男と付き合うのは、白真華の方なのだ。





だから生臭くなく高尚なる存在である拓郎君は白真華の目がねには適わないのだ。




拓郎君もスケベではあるのだが、互いの精神構造の微妙な一線を保持するべく、真華とはもちつもたれつの兄妹のような関係をキープしているわけだ。




真華は男女間の乱痴気騒ぎ、痴情の縺れを嫌う。





男遊びの結果、女の生き霊に憑依されるのなんて、以っての外と考えている。





真華は自分の精神構造を制作よろしく組み立てて来たのだ。





細やかに、或いは大胆に。




その構造は緻密に建てられたビル構造と似ている。





神経や運動機能をバランスよく保持する為に、真華の心は自己同一性障害を巧に操りながら機能している。





そのバランスの上に真華の存在は成り立っているわけだ。





その組み立てを外部の存在に破壊、修正されるのを真華はとにかく忌み嫌う。





だから男遊びも、細心の注意を払い、乱痴気騒ぎを回避するべく目論んでいる節があるのだ。






だから。






真華の神経は立ち、細やかに注意深く外の世界へと張り巡らされている。





脆弱に或いはしたたかに。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ