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闘病履歴47

小賢しい両親よりも人間味があるじゃないかと、黒は言った。

黒が言う。





「言魂というか念のこもった言葉というのは、人を救いもするし、反面陥れ、暴力装置にもなるものだと思うんだ」





白が相槌を打ち、言う。






「そうそう。君の親は専門家ではないから、自分の何気ない一言が君を傷付け追い詰めるのを恐れていると思うんだ。私の親もそうだったしね。心の底から子供を愛しているからこそ、うろたえて、理性を欠き、どう対処していいのか分からないから醜態晒してしまうと思うんだよ」





第三の目が強調する。




「君の親は君を心の底から心配して、うろたえているから無様な醜態を晒してしまっているんだよ。それは逆に言えば裏返しの愛情だと思うんだよ。厄介払いしたければ、金を遣ってとっくに君を病院に入院させたりしていると思うんだ」





白が同意する。





「そうそう。君の事を親は心底心配しているんだよ。それは君を愛しているからだと私は絶対に思うんだ」





黒が念を押す。





「君の両親は不器用なだけなんだよ。でもこれも逆に言えば、小賢しい両親よりも温かみが有って、愛情を感じる事じゃないか」

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