闘病履歴4
七代祟るよねと、真華は言った。
拓郎君が言う。
'とにかく仲良く記憶を共有出来ない存在は消すしかないけど、仲良しになれない存在からすると、こちらこそが消えて貰いたい存在なわけで。その葛藤が激烈になればなる程面倒臭いわけだよね」
真華が言う。
「生き霊と言うか、人の意識が恨みとなって入り込んで来るのが一番面倒だよね?」
拓郎君が頷いた。
「ストレス性の生き霊意識は消えても、肉体は消せないからな。継続的にその恨み人格は入り込んで来るからね」
真華が頷き言う。
「それの波状攻撃がパワフルになるのよね。闘いがしんどいよね」
拓郎君がコメントする。
「あれは集団虐めと同じだよね」
真華が言う。
「パワー同士の闘いだけど、女の生き霊が一番厄介で、たちが悪いよね?」
拓郎君が頷いた。
「女の恨みは怖いからな」
真華が言う。
「私は結構上手くスルーしているけれども、拓郎はモテるから、恨まれた事も多数あるんじゃない?」
拓郎君が頷く。
「沢山あるよ」
「怖いでしょう?」
「正直一番怖いよね。宥めてもまるで聞いてくれないし。気功で退散願っても、生きている女の恨みは永続的にあるし。あれは願い下げだな」
真華が意味深に微笑み言った。
「女の恨みは買っちゃいけないわよね。それこそ七代祟るでしょう?」
拓郎君が首を振り言った。
「でも色恋沙汰は不可抗力みたいたところもあるからな」
真華が笑い拓郎君を茶化す。
「モテる男は辛いわよね」
拓郎君が笑った。
「茶化すなよ」
真華が口を押さえ言った。
「私も気をつけないとな」