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闘病履歴37

両親があなたを愛している事は間違いない事実だと思いますと、白は言った。

黒が慎重に話しを進める。





「変態性欲絡みの貪欲なる妄想。度の過ぎる金銭欲。人の不幸を悦ぶおぞましい利己主義。記号偏重型の差別や偏見、先入観。言われの無い残忍な攻撃性から派生する集団虐め。幼児に対する残酷な虐待や人身売買。セクハラ、パワハラ、集団暴行、リンチ。無差別な殺人衝動に彩られた通り魔事件等に塗れた世の中は絶対に狂っているし、間違っていると思うんだよ」





白が同調する。





「そんな狂った世の中に塗れて、自分が傷付き狂った事を、断じて恥じる事は無いと私は思います」





白との絶妙なるキャッチボールをするかのように、黒が続く。





「君も美しい愛や友情、助け合いの映画やドラマを観て感動した事は絶対にあると思うんだ。その感動する素直な心は限りなく美しいと思うんだ」





ここで満を持したように第三の目が加わる。




「混迷した世の中と言うのは、そんな著しい負の要素を片面に持っている一方、過去の賢人や偉人が顕した素晴らしい偉業や、愛に満ちた美しい心の所作を持て囃し、それに感動し、喝采を贈る、美しい側面も間違いなく持っていると思うんだ」




白が繋ぐ。





「そうそう。そして私の両親もそうだけど、あなたの両親も、あなたを産み育て上げたと言う美しい行いに則って、愛する表現の仕方に清濁織り交ぜて多様性は有るにしても、文句なしに絶対にあなたを愛していると思うの。それに疑いの余地は無いと断言出来るわ」

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