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闘病履歴29
この前のOL霊媒師に相談してみたらと、真華が言った。
拓郎君が言う。
「生き霊にしてみれば一瞬だけ話しを聞き、戸惑って、どう対処していいのか分からず、錯乱を引き起こしたんだろうな、きっと…」
真華が尋ねる。
「このまま呼びかけを続けたら、逆にパニックを引き起こし、自殺してしまうんじゃない?」
腕を組み、拓郎君が答える。
「うーん、何とも言えないな。どうしようか」
真華が言う。
「呼びかけさえしなければ、急降下の悪夢が続くだけで、それを私が耐えていればいいだけの話しだし、焦る必要は無いと思うの」
拓郎君が頷く。
「そうだよな。パニック引き起こし自殺されてしまったら、どうしようもないからな」
真華が指で顎をつまみ難しい顔付きをしてから提案した。
「この前のOL霊媒師に相談してみたら?」
拓郎君が頷き言った。
「そうだね。そうしよう」




