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闘病履歴22

眠れば憑依して来る形になったんだろうねと、拓郎は言った。

落下する悪夢の中で、黒真華が恐怖感を掻き分けるように生き霊に話し掛けた。





「すいません」





その声を押し込むように奈落の底への落下速度が速まる。





白が耳をつんざく叫び声を上げた。




恐怖を押し殺し黒がもう一度声を掛けた。




「す、すいません?」





答えはなく、迫り来る奈落の底に激突、それを見ていた視線そのものが大音響と共に風船のように破裂し、白が金切り声を上げた直後、生き霊は逸脱して行った。




拓郎君が真華に話し掛ける。





「大丈夫か、マカロン?」





額に浮かんだ油汗を拭って、身体の震えを鎮めるように深呼吸してから真華が答えた。




「拓郎と一緒にいても憑依して来るんだ?!」





拓郎君が頷き言った。





「マカロンが眠れば、誰かが傍にいても関係ないという形になったんだろうね、きっと」

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