表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
219/232

闘病履歴219

気が狂いそうと、白が喚く。

悶絶している筈の猫の霊魂も姿を消しており、霊道は不気味な沈黙に包まれている。





黒と白は真華の領域に戻り、真華をガードする態勢を強化して、生き霊は司令塔の役割を担いつつ、犬の姿のまま小康状態を維持しているMを護るべく備えた。





真華も鈴の音を待望する言動を繰り返し、死に神が憑依している気配は微塵も無い。





そんな良好な流れが不気味さを助長させ、分身達の恐怖心を益々煽る。





白が言う。





「マカロンには絶対に死に神が憑依しているよ。見事に芝居をして私達を騙しているんだよ。このまま鈴の音に辿りつく事なんか絶対に有り得ないし、どうしたらいいのさ?」



黒が困惑する。





「俺にそんな事言うなよ。俺だってどうしたらいいのか分からないんだし」





第三の目がいみじくも言う。





「とにかくここは落ち着いて、生き霊の言う通りマカロンの意識を従来通りキープして、霊道には出ないようにしよう」





白が震えを抑えながら言う。





「何か前とは雰囲気が違うし、あの生き霊は死に神なんじゃないの、違うかしら?!」





黒が同調する。





「俺もそう思う。何か前とは雰囲気が違うしな」





第三の目が言う。





「落ち着け。不安がったら、相手の思う壷だ」





白が喚く。





「こんな不気味な状況で落ち着いてなんかいられないわよ、気が狂いそうなんだから!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ