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闘病履歴217

猫の霊魂は吹き飛び、悶絶した。

鈴の音に辿り着く方法として真華を助け、Mを救出するのは絶対必要条件であると念じて、生き霊たる犬は猫の霊魂と対峙する。





猫の霊魂が仕掛けて来た時、素早くカウンターを見舞い、それをかわされた刹那、変化の術を用い、角度の違う打撃を加える。





その戦術は一度しか使えない。





失敗すれば、畢竟闘いは長引く。





闘いが長引いた場合は陽動作戦の成功を期する事は可能だが、真逆に陽動作戦の失敗の可能性をも同時に孕んでおり、それは各死に神の跋扈を許す結果となり、取り返しのつかない事態を招く事は想像に難くない。





だから生き霊は事が裏目に出るという、その読みに準じ、陽動作戦を長引かせない戦術を選択して、不意打ちをかますべくチャンスを見計らっているのだ。




子供の霊魂が遠吠えを催促するがごとく、執拗な遠吠えを繰り返している。





その遠吠えが子供達の遺体のイメージを喚起し、その累々たる遺体の中にMの顔が浮かび上がった直後、猫の霊魂が仕掛けて来た。





咄嗟に生き霊たる犬はダッシュをつけながら、牙で相手の目に狙いをつけつつ同時に変化の術を駆使する。





瞬時、猫の霊魂が犬の牙をかわしつつ、右前足の爪で犬の鼻柱に打撃を加えた直後、姿を変えた生き霊の手刀が猫の霊魂の左目を強打し、猫の霊魂は吹き飛び、悶絶した。

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