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闘病履歴214

猫の霊魂を悶絶させる、ある戦術が生き霊の脳裏に閃いた。

陽動作戦が効を奏しているのかどうかは分からない。





生き霊は考える。





当面、目の前にいる猫の霊魂を何とか倒さなければ局面は打開出来ないと。




猫の霊魂は当然不死身だ。





しかし悶絶させる事は出来ると生き霊は感じている。




力はほぼ互角と言える。





闘いの中で猫の急所は目だというのを覚った。





だが目への攻撃は悉く避けられてしまう。





だからこそ目が急所だというのを確信出来たのだが、その目への攻撃方法を探しあぐねている状況が続いている。





猫の霊魂は思わぬ強敵が現れた事に驚愕し、次に戦意を刺激され、獰猛そのものとなっている。





悶絶させられる前に急所を捉らえ、悶絶させなければならない。





ここでふと生き霊の脳裏にある戦術が閃いた。





化身の術を使い、目への攻撃を避けられる前に、人間の姿に変化して、刹那、違う角度からの打撃を加える事だ。





人間の力は犬よりも劣る。





だが打撃の角度が変われば、猫の霊魂は避けられない筈だ。





勿論その戦術が成功するかどうかは分からない。





しかしやってみる価値は大いにあると、そう生き霊は考えた。

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