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闘病履歴209

己を的にして、突破口を見出だそうとする生き霊の戦術とは?

牙と牙がぶつかり合い、猫の爪が犬の皮膚をえぐる。





組んずほぐれつ、血みどろの激闘が展開して行く最中、生き霊は考える。





Mや真華の領域には逃げられない。





逃げ込めば、猫の霊魂の介入が、二人の自殺願望を益々強めるばかりになってしまう。





子供の霊魂の狙いは二匹を闘わせる事に依って、遠吠えを引き出す事にあると生き霊は考える。





ならば自分が的になりながら、分身達に二人のガードを委ねなければならない。





子供の死に神の狙いはあくまでも大量殺戮にあるのだ。




子供の死に神の注意を遠吠えに引き付ける事に依って、その分散漫になった二人への関与を削ぐ戦術だ。




だがと生き霊は考える。





子供の霊魂の分身たる死に神達が、各個実在するならば、この戦術は意味をなさないと。




悶絶してはならないとも生き霊は考える。





今、展開している死闘をとにかく引き延ばして継続し、己を的にして、突破口を見出だすしかないと、生き霊は思った。


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