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闘病履歴207
君達は僕の寂しさを癒してくれる、本当に愉快な仲間だねと、子供の死に神は言った。
子供の霊魂が冷静な口調で言った。
「君達が護っている女の子二人を殺し、猫の霊の封印を解くよ。それでもいい?」
生き霊が犬の唸り声を上げてから言った。
「構わない…お前は…とっくにマカロンや彼女を…殺しにかかっているのさ…だが二人とも死んではいない…そして…猫の霊を甦らせたら…遠吠えは出来ないではないか?」
子供の霊魂が大声で笑い言った。
「君は何て愉快な奴なんだ。それじゃ僕と君達は競争相手となるわけだね。僕が二人の女の子を殺すのが早いか。後の事は言わなくとも分かるね。君が言ってご覧よ?」
生き霊が答えた。
「殺される前…に二人とも助け…出して見せる」
子供の霊魂が歓喜の声を上げた。
「凄いね、競争だ。君達は僕の寂しさを癒してくれる、本当に愉快な仲間だね」




