闘病履歴201
子供を大量誘拐、虐殺、人身売買する事が大いなる意思の逆鱗、タブーに触れたのか?
子供の霊魂が言う。
「そんな事はどうでもよく、虐待死された僕は絶対の被害者なのさ。そして君達人間は大いなる意思の逆鱗に触れてしまったのさ」
白が尋ねる。
「それはどういう意味なの?」
「罪の無い子供を売買したり、誘拐虐待虐殺したりしているじゃないか。僕がその一例だよね」
黒が反論する。
「でもそんなのは昔からあったよね。迷信を担いで間引きしたり、飢饉の時は親が子を喰ったりしたじゃないか?」
子供の霊魂が答える。
「飢えて食うのはまだ許されるのさ。許されないのは計算ずくに誘拐売買したり、性的虐待を繰り返し弄び殺す事なんだよ」
黒が言う。
「食う事も虐待死する事も大差ないと思うけれども。違うのか?」
子供の霊魂がきっぱりと言う。
「金儲けの為や弄ぶ為に子供を誘拐、虐待虐殺するのが大いなる意思の逆鱗に触れたのさ。だからこんな風に遠吠えで大量殺戮がなされるんだよ。と言うか君達人類という種は子供を虐殺する事で滅びの道を選んだわけさ。それだけの話しなんだよ」
第三の目が言う。
「でもマカロンや彼女、僕達は子供を誘拐虐殺なんかしていないぞ。こんなの無差別大量殺人じゃないか?」
子供の霊魂が笑い言った。
「君達も人類という種には変わりないじゃないか。人類という種全体に対する天罰だから、君達もその対象には変わりないんだよ。違うのかい?」




