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闘病履歴194
夢見術を遠吠えに応用出来ないかしらと、白が提案した。
改まった口調で白が提案する。
「夢見術の応用で、遠吠えの音に入り込み制御して、その行方を探査しつつ、生死を逆転させる効果を作れないかしら?」
黒が反論する。
「それは無理だろう。この遠吠えは冥界の遠吠えだから、音波は持たないものだし」
白が黒の意見に真っ向対立する意見を述べ立てる。
「物理的な物ではない音なき音だからこそ、夢幻と同じように操作出来るのじゃないかしら?」
黒が訝りつつ質問する。
「遠吠えを夢と同質に見て制御しろと言う事を言っているのか?」
白が答える。
「彼女と同じように、マカロンに対する情けを以ってすれば、叶うと私は思うけれども」
黒が再度反論する。
「死に神の本文に反するから、多分、子供の死に神の邪魔が入ると思うがな?」
白が言い切る。
「単に遠吠えのバリエーションを変えても、実際問題、殺人ウイルスの増殖を手助けするようなものじゃない。それならばこの新案を試してみた方が絶対にいいと思うけれども」




