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闘病履歴192
Mの自殺願望が又強まって行く。
遠吠えのパターンを随時変えている最中、生き霊が分身達に告げた。
「彼女の…自殺願望が又強く…なって来た」
白が驚き尋ねる。
「遠吠えのパターンを変えたからそうなったのかしら?」
生き霊が答える。
「分からない…相変わらず私と…話したがっているからな…辛うじて…自殺を決行…しない…だけの状態…だ」
黒が言う。
「遠吠えの事ばかりに気を取られていたからそこまで気がつかなかったけれども、話したがっているならば、話してみるというのも手だと思えるけれども、どうかな?」
生き霊が否定する。
「それは駄目だ…話したら…彼女は…自殺してしまうだろう」
第三の目が尋ねる。
「冷たくあしらうから、彼女は生き延びているわけか?」
生き霊が頷き、答えた。
「そう…だ」




