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闘病履歴187
百パーセントは無いと、霊媒師は言った。
拓郎君が尋ねる。
「鈴の音は僕がタブーさえ冒さなければ、マカロンが自殺してしまう前に起きるのですね?」
霊媒師が答える。
「分身達の動向によりますね」
拓郎君が再度尋ねる。
「それは分身達がマカロンを心配する余りタブーに触れてしまう可能性があると言う事ですか?」
間を置き霊媒師が答える。
「そうです。タブーは教えれば冒したくなるのが人の常ですから。と言うか分身達には教えられない状況ですし」
拓郎君が納得するように電話口に相槌を打ってから言った。
「分身達にはタブーを教えるにしても、マカロンを通さなければならないし、僕のようにマカロンから離れる事は出来ませんからね」
霊媒師が言った。
「そうですね。ここはマカロンさんから離れる事の出来る拓郎さんにタブーを教えるのが重要課題だったのですが」
拓郎君が再度尋ねる。
「そうする事で分身達がタブーを冒さないという形を模索したのですか?」
霊媒師が答えた。
「そうです。それでも百パーセントはありませんが」
「後は分身達を信じるしかないと言う事ですね?」
霊媒師が答えた。
「そうですね」




