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闘病履歴182
Mの代わりに真華が死に、蹴りがつくと、子供の死に神は言った。
子供の霊魂が言い出した。
「君達が助けようとしている女の子は元気になり、その代わりに君達の本体である女の子が自殺して、蹴りがつきそうだね」
黒が尋ねる。
「蹴りがつくとは?」
子供の霊魂が答える。
「遠吠えによる人口調整はこれで終了という事だね」
白が尋ねる。
「マカロンが彼女の犠牲になって、大量殺戮に蹴りがつくと言うの?」
子供の霊魂が笑ってから言った。
「これは人口調整であって、大量殺戮なんかじゃないよ。自然な摂理だしね」
第三の目が言う。
「あくまでも人口調整と言うならば、彼女も殺せばいいじゃないか?」
子供の霊魂が答える。
「それはそうなっている定めだから、殺さない形だね」
黒が憤る。
「そんな目茶苦茶な話無いだろう。それじゃマカロンも殺さない定めにすれば良いじゃないか?!」
子供の霊魂がうそぶく。
「それは出来ない話なんだよ。残念ながら」
白が喚く。
「君がマカロンを殺すの?!」
子供の霊魂が答える。
「違うね。遠吠えを聞きつけた他の死に神さ」




