闘病履歴181
そんな事したら、マカロンは孤立して益々自殺願望は強まるばかりだよねと、黒は言った。
黒が言う。
「喧嘩などしても無駄だな。マカロンは振り向いてもくれやしない」
白が頷き言う。
「そうだね。こんな風に死ぬ事ばかり考えていたら、お手上げだね」
第三の目が二人の意見を補足する。
「マカロンは夢見術の事を熟知しているからね。自殺願望を彼女のように夢見術で変えていく作戦は通用しないしね。困ったものだよね」
黒が頷く。
「ここのところ、どういう訳か拓郎も来ないしね。あいつが力添えしてくれないと駄目なのに、あいつ何やっているのだろう?」
白が答える。
「マカロン、強がっているからね。その強がりを拓郎は本物の強さだと勘違いして、マカロンは大丈夫だと思っているんだよ、きっと」
生き霊が会話に加わる。
「彼女の病状はどんどん…好転しているが…このままでは…マカロン…が死んでしまう…何か良い手立ては…ないのか?」
黒が腕を組み唸るように言う。
「とにかくマカロンの関心を自分の事から逸らすしかないのだけれども、何かいい方法は無いかな?」
白が提案する。
「皆で家出して、帰って来ないと言うのはどうだろう?」
黒が否定する。
「そんな事したらマカロンは益々孤立して自殺願望は強まるばかりじゃないか?」
白が頷き言った。
「そうだね」




