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闘病履歴180
自殺する事を正当化する真華の心。
心が暗くふさぎ、真華は死ぬ事ばかりを考えている。
Mを救出する為に、懸命に闘い、Mを助ける為に大勢の人間が死んだ。
ならば。
自分の命はそんな大勢の人間の犠牲の上に成り立っている。
Mはその事実を知らない。
だが自分はその事実を知っていて、その犠牲を強いる立場にいる。
そんな尊大さや、命の誇りなど自分には有りはしないと真華は考える。
己のような賎しい存在に、己の命の為に大勢の命を犠牲にする権利など無いのだ。
そんな傀儡としての尊大なる立場を脱ぎ捨てる為にも死ぬしかないと真華は考え、暗い表情のままに独り笑った。




