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闘病履歴179
真華の自殺を未然に防ぐ為に争う分身達。
真華の自殺を未然に防ぐ打開策として、当面分身達は子供の霊魂の動向を真華には伝えないという戦術を取った。
そして真華と自分達が一心同体であり、自分達の生存を、喧嘩対立をする事で強くアピールして行く。それで真華に心配させるという心理作戦を取った。
黒が白に文句を言う。
「反対の反対の反対意見なんか繰り返しても無意味じゃないか!」
白が強く反発する。
「私は反対の為の反対なんかしていないわ。言い掛かり付けないでよ!」
黒は引き下がらない。
「いつも僕の言う事に殊更に反発するじゃないか?!」
白が食ってかかる。
「それは君が間違った事を言っているからじゃない。間違った事を言っていたら糾すのは当然でしょう?!」
黒が喚く。
「僕は間違った事なんか言っていないぞ、ふざけるな!」
白も喚く。
「言っているじゃない、言っているから私は反発するのよ、違う!」
二人の激しい争いを聞いても、病んだ真華は関心を寄せようとしない。
そんな状況が続いている。




