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闘病履歴174
マカロンさんを信じて見守るしか私達には出来ないのですと、霊媒師は言った。
霊媒師が言う。
「鈴の音は、マカロンさん、彼女、あらゆる人達の心を導き、命を救うものなのです。その鈴の音に辿り着く為には、この秘密をマカロンさんに伝えては行けないのです」
拓郎君が苦渋に満ちた声を上げる。
「マカロンの苦悩を黙ってひたすら見守るという事ですね?」
霊媒師が答える。
「そうです」
拓郎君が杞憂する。
「でも鈴の音が訪れる前にマカロンが自滅してしまう可能性もありますよね?」
霊媒師が言い切る。
「マカロンさんを信じて私達は耐えるしかないと思います」
拓郎君が丁重な口調で答えた。
「分かりました、先生」




