表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
169/232

闘病履歴169

真華がここまで来たら後戻りは利かないし、やるっきゃないじゃないと、強く主張した。

真華が強く主張する。





「彼女も順調に回復しているし、悪霊の邪魔も入らないし、第一止めたら猫の霊の封印も解かれて、私も彼女も殺されてしまうのよ。だからもう後戻りは利かないのよ。やり抜くしかないと私は思うね」




拓郎君が深呼吸してから言った。





「しかし余りにも多くの犠牲者が出ているのも確かじゃないか?」





真華が突き放すように言う。





「それは寿命とか来た赤の他人だし、今回の女の子惨殺と遠吠えは時間差から鑑みて、明らかに無関係だしね。はっきりと言えば、自分や親しい者が生きる為ならば、赤の他人が犠牲になったって仕方ないじゃないか。自分の命の方が大切なのだし。そしてもう一つ言わせてもらえば、あの子供の死に神は鈴の音の事を口に出したんだ。それは取りも直さず遠吠えを繰り返していれば、鈴の音に辿り着く伏線じゃない。違うかしら?」





拓郎君が息をついてから尋ねる。





「遠吠えと鈴の音がどうやって結び付くんだい?」





ヒステリックな感じで真華が断言する。





「そんなの分からないよ。でももう後戻りは利かないんだし、やるっきゃないじゃない!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ