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闘病履歴154

寂しさは拭えないよねと、子供の霊魂は言った。

黒が尋ねる。





「君は死に神になれた事に感謝しているのかい?」





子供の霊魂が一声笑い答える。





「それはそうだよね。死んだ寂しさはあるけれども、空に行く以外は、結構何不自由なく動き回れるし、邪魔者を封じ込める強力な力も獲得出来たしね。冥界では力の法則だけが物を言うしね。後は呪いの力を蓄える為に、ひたすら死に神パワーで人間を殺しまくって行けば、楽しみも尽きないし、呪いのエネルギーも放出出来て、バランスも保て学習にもなるし、ストレス溜まらないしね。まあ死の世界なんて、こんなものかなとは思ってはいるんだよ、うん、うん」




白が尋ねる。





「君の言う言葉は綺麗で美しく、学習の跡が窺えるけれども。君は生きていたら勉強家だったのかもしれないね?」





子供の霊魂が答える。




「僕は学校で皆と学習し、遊ぶのが何より好きだったのさ。それが出来なかった怨みの念が、死に神としての役割に精を出す原動力になっているかもしれないね。でも死に神になって様々な人間の死に様に遭遇していると学習にはなるし、それに対する感謝の念で鎌を振るっている側面も確かにあるね。あの世でも、この世でも学習怠らずと言うのが僕のポリシーだから、死に神道にも一生懸命なのは間違いない事実だよね。それで寂しさは拭えないけれどもね。一生懸命なのは確かだよ」

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