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闘病履歴148
そう言って子供の霊魂は寂しそうに笑った。
第三の目が言う。
「君はそんな事していて虚しくならないのかい?」
子供の霊魂が答える。
「虚しくなんかならないよ。僕は寂しさを武器にして、ろくでもない大人社会やこちら冥界の言わば人口調整をしているのだし。しかし人口調整のタイヤの数は不届きなろくでなしのクレーン的殺人遊戯になるし。それってむけたバナナのように悲しいしね。でもむけたバナナの皮が僕の親ならば、水溜まりに映った僕の笑顔は鈴の音に似て悲しいのか。いや待てよ。落ちて来る雨に尋ねても、バナナの親は助けてくれないか?」
すかさず黒が言った。
「君、今鈴の音と言ったよね?」
子供の霊魂が答える。
「そんな事言わないよ。言ったのはバナナの落下傘的幸福の水溜まり鏡が幸せになれるかどうかのクイズなのさ。ピンポン。そうだよ。死に神の親は万歳バナナの進化論的殺人遊戯なんだよ。うん、うん、深海イチゴの死に神は永遠に不滅なんだよ。だから楽しければいいのさ」
そう言って子供の霊魂は寂しげに笑った。




