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闘病履歴141

四ツ角に封じ込める夢見術とは?

拓郎君が尋ねる。





「この試練を乗り越えないと、鈴の音には辿り着かないのですか?」





霊媒師が肯定した。





「そうなると思います。この試練を耐え抜かなければ鈴の音はおろか、皆、その子に取り殺されてしまうわけです」





拓君郎が訝る。





「彼女やマカロンは人間ですから、取り殺されると言うのは頷けますが、生き霊や分身達には死という概念はありませんよね。取り殺されるという状態はどんな状況なのでしょうか?」





霊媒師が答える。




「四ツ角に封じ込められ、自力で出られなくなってしまうのです」






拓郎君が電話口にかしづくように言った。





「子供の霊魂が夢見術を駆使してそんな事を出来るのですか?」






霊媒師がくぐもった声で答えた。





「出来るのです」





拓郎君がうろたえつつ尋ねる。





「何故四ツ角なのですか?」





霊媒師が答える。





「それはわかりません。でも四ツ角なのです」

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