闘病履歴129
生き霊達のワープと言うか電磁波移動を猫の霊が感じ見る事が出来たら、意味をなさないのでは?と拓郎君が言った。
ため息をつき拓郎君が言った。
「これで生き霊達の移動が猫の霊の縄張りを荒らし、それが猫の霊の目に映り逆鱗に触れ、攻撃されている事ははっきりと判明したな」
真華が答える。
「そうだね。移動に問題があるのはこの憑依で確定したよね」
拓郎君が真華の中にいる生き霊達に語りかけるように続ける。
「しかしマカロン、今気が付いた事柄なのだけれども、例えば生き霊達が電磁波に乗って移動出来るようになったとしても、そのワープ移動を猫の霊が見る事と言うか感じる事が可能ならば、意味をなさないよね」
真華が首を傾げる。
「何を言いたいわけ?」
拓郎君が明解に答える。
「例えば、光速で移動する宇宙船の中で、やはり光のように光速で移動する宇宙船を見れば、曲がり遠ざかって行くように見えるのだけれども、見える事には変わりないじゃないか?」
真華が言う。
「例えば生き霊達が電磁波に乗って動けるようになっても、猫の霊に見られていたら、意味をなさないと言う事ね?」
拓郎君が頷き言った。
「そう思うんだよ」




